人生指針の禅語
*生死事大(しょうじ じだい) 自身に問いかける「生」 六祖壇経
私たちは皆、さまざまな希望を持って生きています。何を目標にするかは人それぞれです
が、人生で最も大切なことは結局「どう生きていくべきか」を問い続けることです。
「生とは何か」「死とは何か」「人はいかに生きるべきか」を考えることです。
この世では、生まれたものは必ず死に、出会ったものはいつか別れ、持ったものは失い、
作ったものはこわれます。時は矢のように過ぎ去っていきます。すべてが「無常」です。
はたしてこの世に、無常でないものなどあるでしょうか。と書かれています。
禅宗の僧堂では毎日、朝夕の時を告げたり、法要を知らせるために板木(ばんぎ)という
法具を打ち鳴らします。皆さんも見たことがおありでしょう。その板木の表面には、この
言葉「生死事大」が墨書きされています。今度見かけたらよく見てみてください。
「無常」という言葉が出てきます。般若心経の中に出てくる「諸行無常」のことですね。
あなたは、与えられた一生をどう生きてゆきますか?もう一度考えてみませんか。