指針の禅語
*大道無門(だいどう むもん) 目標に向かって前進あるのみ
「大道」とは真理にいたるための道。その大道には門が無い、
つまり入り口がないという意味です。大道は仏道の道に即して
生きることで、そのための決まった道があるわけではありません。
でも無門といい、千差路有りといいながら、安易に無門を通過で
きるものではありません。入り口のない無門はそのまま難問の関
所であり、ただでは通れない無門関です。
命を惜しんで修行し、仏意にかなう手形を得てはじめて門を通過
したとき、ついに何ものにも縛られず、自由自在な境遇に至れる
のだといいます。これは修行者に示した言葉ですが、私たちの人
生にも当てはまります。
私たちが目標に向かって進むとき、その道は一本だけとは限りま
せん。人生の道は、一つではなく千差路あり、どの道を行くにして
も、しっかり目標を定め、確かな足取りで実践してゆきたいもので
す。と書かれています。
どの道から入ればいいか悩んで進めなくなってしまうより、実際に
行動し、努力するほうがより現実的です。先ずは前進のみです。