斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

本日の3年生講義

2011年09月26日 20時31分41秒 | 講義記録
まず、今日提出の宿題について。
講義開始時に提出したほとんどの学生はきちんとやってあることを確認しましたが、何人かについては、フリーハンドに近く、宿題をやってきたと言えません。忘れたのなら忘れたで、きちんとやってくるのが筋で、心当たりのある学生は、Eg=0.5 eV、温度250Kと850Kで描いたものを再提出すること。水曜日の夕方5時までに教授室に提出すること。

今日は、キャリアドリフトの概念について説明しました。その後、超電導について説明しましたが、理解できたでしょうか。ボーズ統計とかフェルミ・ディラック統計とか、キャリアのエネルギー分布を説明するための考え方を使って超伝導と常伝導の違いを理解できたでしょうか。最後の電子比熱の解説は少々難しかったと思います。金属の電子比熱が古典論で考えられるほど大きくないこと、Tcの少し低温側でいっきに比熱が上がること、この二つがなぜおこるのか、十分説明に時間がとれたかどうか、少々不安です。質問があったら、いつでもどうぞ。

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