DLC膜の国際標準を策定するための会合がありました。今日はそちらに出席しました。DLC膜とはダイヤモンドライクカーボン膜のことで、潤滑性があり、血液が付着しづらい、見映えの艶がいいだの、日本が世界に自慢できる技術です。この技術を国際標準にして、この産業を世界に広めたいと思います。
多くの企業、大学、研究所の研究者や技術者が集まり議論するわけです。でも、国際標準の世界では技術を前面に出せばいい(いいものを作ればいい)というだけの世界ではない。良い技術にプラスして経営的センス、すなわちビジネスが求められます。技術の流れとお金の流れは逆です。つまり、AさんからBさんに技術が渡る時、BさんからAさんに対価が渡るわけです。逆方向のものを一人の人が上手く流すことはたいへん難しい。売建てと買建ての両方を立てることを両建てといいますが、両建てして儲けられる人は、頭の中身がふたつ(二重人格)ではないかと思うほど難しいのです。
技術の最高峰なら高値で売れるかというとそうではない。人の居場所を感知してそこに冷風を送るクーラーより、電力供給が追い付かないとなれば扇風機が売れるのです。要するに、ちょうどいい技術が必ずあるのです。国際標準を知れば知るほど、ちょうどいい技術を定義する仕事なのだなあ、と思いました。
多くの企業、大学、研究所の研究者や技術者が集まり議論するわけです。でも、国際標準の世界では技術を前面に出せばいい(いいものを作ればいい)というだけの世界ではない。良い技術にプラスして経営的センス、すなわちビジネスが求められます。技術の流れとお金の流れは逆です。つまり、AさんからBさんに技術が渡る時、BさんからAさんに対価が渡るわけです。逆方向のものを一人の人が上手く流すことはたいへん難しい。売建てと買建ての両方を立てることを両建てといいますが、両建てして儲けられる人は、頭の中身がふたつ(二重人格)ではないかと思うほど難しいのです。
技術の最高峰なら高値で売れるかというとそうではない。人の居場所を感知してそこに冷風を送るクーラーより、電力供給が追い付かないとなれば扇風機が売れるのです。要するに、ちょうどいい技術が必ずあるのです。国際標準を知れば知るほど、ちょうどいい技術を定義する仕事なのだなあ、と思いました。