斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

マイクロカプセルがおもしろい

2015年10月26日 22時38分21秒 | 斎藤秀俊の着眼
マイクロカプセルとはある化合物をゼラチンなどを主成分とする薄い膜でカプセル化したもので、数十μmくらいの大きさのものです。ノンカーボン複写紙(昨日の指導員養発色剤と隔離して紙面に加工し筆圧などによって成講習会の領収書にも使われていた)は、無色染料液体をマイクロカプセル化し、筆圧でカプセルが壊れたところだけに印字される仕組みです。

化合物を包む膜には、ゼラチンのほかに、メラミン樹脂、ウレタン樹脂も使われます。

医薬品の分野では、医薬品によっては味、においがきつい場合、マイクロカプセル化し、そのカプセルをまとめて固めて錠剤にすることで、飲みやすい薬になります。今後の展開としては、マイクロカプセルの膜がゆっくりと溶けて体液中に薬品が拡散しているとか、血液中の血糖値の上昇によって溶け出して、インシュリンを放出するとか、上昇した血糖値を抑えるために糖を選択的に吸収し、血糖値が低くなったら、それを放出するアクティブなパフォーマンスを示すカプセルなんかも焦点に開発されています。

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