斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

もみ殻セメント

2015年10月05日 08時04分11秒 | 斎藤秀俊の着眼
「農業廃棄物である「もみ殻」を使い、水と触れた際に従来より弱いアルカリ性を示すセメントを、大阪大接合科学研究所の近藤勝義教授と日鉄住金セメント(北海道室蘭市)のチームが4日までに共同開発した。」というニュースが入りました。セメントの主成分にもみ殻由来のシリカが使われています。

意外かもしれませんが稲のもみ殻には、窓ガラスなどに大量に含まれるシリカ(酸化シリコン)が多く含まれています。これは、樅が鳥に食べられないように、ガラス質で覆われているなど諸説あり、理由はよくわかりません。われわれの研究チームがもみ殻から水素吸蔵用の高性能活性炭を作るとこのシリカが大量に余り、困っていました。

水素吸蔵用のもみ殻から作られた活性炭については、過去にいろいろと書きましたので、参照してください。低温にしないといけないという難点はありますが、世界最高峰の吸着実績を有します。

こちらのブログ日経新聞説明スライド

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スリランカの友人からuitemate教室のお知らせ

2015年10月03日 21時28分26秒 | 水難・ういてまて
スリランカでuitemate教室の普及に取り組んでいるAthula seranathna からお知らせが届きました。
Next week will be started utimate program for 220 school student

(学校の子どもたち220人のために来週からuitemste教室が始まるよ。)

ぜひ写真を送ってほしいとお願いしました。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平均寿命と教育

2015年10月01日 01時58分48秒 | 斎藤秀俊の着眼
昨日、新潟大学の医学部長の牛木先生と話をしていたときのこと。

S「ところで、モンゴル人の平均寿命ってどれくらいなんでしょう?」
U「だいたい60歳半ばくらいなんじゃないかな」
U「だから、モンゴルの学長とか学部長って40歳代の若い人が多いよね。色つやがいい」
S「なるほど、そうすると前学長の新原先生(73)なんて、モンゴル人からみたらバケモノみたいに思われたかもしれませんね」
U「そう、だから年齢に関していえば、国によって常識が違うから注意ですよ」

ということで、モンゴルの平均寿命を調べるとこちら
なるほど、結構最近まで50歳代だったんですね。

ついでにタイとか、ベトナムはどうかというと、それぞれ70歳をゆうに超えています。

モンゴル人が日本にきて博士課程まで進んだら、人生の半分近くを費やすことになります。こういうときには、高専にて短期間に技術者教育をするということに大きな意義があるのですね。

日本人の寿命も、高専制度が走り始めた1962年には男性が60歳代、女性が70歳にのったころだったから、こう考えても、当時はできるだけ早く教育を行うことに意義があったわけですか。寿命のことはあまり考えたことがなかったので、気が付きませんでした。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする