三浦俊彦@goo@anthropicworld

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ファンタジー系3

2004-12-24 01:36:55 | モンスター映画
 ■ネバーエンディング・ストーリー■ 昔観た記憶よりずっと面白えなあ。いきなり勢揃いしてくれるクリーチャーが背筋に響くんですってば。岩喰い巨人にレーシングカタツムリに大蝙蝠に。台風ばりに「ナッシング」の暴れ回る様なんかまさにダークファンタジーの王道だし(バルンガかソラリスかナッシングかってぇくらいで)。ただまあ、白馬が沼に沈んでく一番悲しい場面をちゃんと頭沈下の瞬間まで映してくんなかったのと(動物愛護上無理な要求だとわかってるけど)、あんな怖ろしげに追跡してきた人狼のやられかたが超呆気なかったのと、象牙の塔の場面が短くてもったいなかったのと、いやまあ、あら探しはやめよう。巨大亀のくしゃみ(コメディ)と殺人光線発射寸前のスフィンクスペア(SFホラー)のような正反対のシーンがすんなり共存できてるあたり、そんだけで映画として準超一流or超準一流以上の証明ですから。メタフィクション的仕掛けが物語的価値に貢献してるかどうかは別としてですね。
 ■ネバーエンディング・ストーリー 第2章■ あいてててー。〈作らなきゃよかった続編〉系の典型では。せっかくの正編の奥深げムードが一気に仮装行列になっちゃった。全然ダメっすよ、これ。ハサミ振り回すジャイアントどもも見かけ倒しだし(ぬるすぎる戦闘場面には苦笑も出ないや)、めぼしいニュークリーチャーもいないし(メインっぽいあの鳥人間はビジュアル的にインパクト不足)、父ちゃん巻き込むメタフィクショナル装置も効いてないし、ええともう、力入らないからコメントやめときましょっと。
 ■ネバーエンディング・ストーリー3■ プッ。見たかよ、今回のファルコンの姿。動き。仮装大賞じゃあるまいし。お話もこれ、コメントするほどのもんじゃないな。このシリーズの品質が回を追うごとに落ちてゆくのは、毎回役者が異なるため感情移入が巻き戻される、ってだけじゃあるまい。ドタバタコメディをやりたかったなら正々堂々とやればいいのに。腰が引けてるからファンタジーにもホームドラマにも学園コメディにもなり損ねちゃってるんだよ。
 ■ネバーエンディング・ストーリー 遥かなる冒険■ これ、DVD6時間強なので……。ちゃんと観終えたら、ここに報告します。劇場版の尻すぼみをこいつが挽回してくれてることを望むョ。
 ■スノーホワイト 白雪姫■ 黒髪なせいか白雪姫が東アジア系に見えてさ。モンゴロイドの目から見てふつーっぽく綺麗なヒロインだとやっぱ楽しいですな。にしても鏡からそのつど顔が飛び出して最高の美を主張するとは思わなんだ。最後のほうなんか継母の唇に余裕のキスだもん。ある意味スゴイビジュアルです。鏡を使ったテレポート場面のSFXも並みの水準じゃないし鏡大活躍。瓶の中のクマさんも可哀想で可愛かったし、コビトたちも虹に化けて本気だし、7人全員がコビトじゃないのも工夫だし、魔法使い男の微妙なスタンスも効いてるし、かなりいい映画じゃないですか~。
 ■アドヴェンチャー・オブ・シンドバッド 謎の怪物島■ ハリーハウゼンのシンドバッドシリーズ(神・呪術系2参照)に比べてなんと特撮の粗末なこと。40年差のアドバンテージあるはずだろ? いくらTV映画といってもこれじゃあ。大蜘蛛なんか無残な出来。大ガニも爆破の瞬間姿が映ってねえ! だいたい「怪物」を売りにしときながら登場は前半でおしまいってどういうこと。バイキングも前半で退場だしな。クズ以下だね(フォローしてやるとしたらガイコツ剣士がいい動きしてたことくらいね)。