三浦俊彦@goo@anthropicworld

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オトイアワセ:
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ハイテク異空間系2

2005-07-17 05:14:10 | モンスター映画
 ■トロン■ これは楽しい! 『マトリックス』よりずっといいじゃんか。テレビゲーム時代の最初期CG、はつらつとしたエネルギーがみなぎってる。話の展開は大枠が簡単なわりに細部がほとんどわかんなかったけど、そんなのどうでもいいね。あんだけ飛躍したビジュアル見せてもらったらストーリーなんてどーでもいいですわ。とくに人間バイク(?)が突っ走って直角に曲がりまくる単純なスピード感はすっばらしーや。それとCGつうかあの水のとこのオプティカル処理がやたら幻想的だったしな。あとMCPつったっけか、中央プログラムの巨大な間抜けヅラがなんか怖くて嬉しい。今のゲームのレベルで似たような映画創ってみてほしいよ(あ、それだと『マトリックス』になっちゃうのか? しかしあれはハードシミュレーション、こっちはソフトシミュレーション、こっちのほうがずっとハイテクじゃねえか!)。今のCGよりはるかにデジタル感豊富で(だってデジタルっぽくしか出来ないんだから仕方ないよね、怪我の功名)、こいつを超えるには今のCGはかえってよほど意図的な工夫が必要になるんじゃないかな。あーどこもかしこも色が綺麗だった。擬人プログラムがどれもモンスターっぽかったらもっとよかったのにな。非人格的プラグラムはどれもロボット的モンスターだったから。あそうそう、社長室だかなんだか夜景望むあの部屋がやたらかっこよかったです。トップの座を争う心理もようわかるね、あんないい部屋使えるんじゃ。
 ■ブレインストーム■ なんかこれ、意外と内容のない話だなあ。前半はまあ、普通にスリリングな科学ストーリーでよろしかったんだが、完璧テレパシーを実現するあのマシーンも面白すぎるし、ただ後半がねえ。あのおばちゃんが心臓発作で死んでからよ。どうもヒーローヒロインサイドの執念がねえ。あれほどまでして観たかったかえ、おばちゃんの臨死体験を。意味ないんじゃないかと。別人でよけりゃいくらでも採取できそうだしね。あの人じゃなきゃダメって理由あったの? 最後まで観ても、べつにそんな理由あったようには思えませんでしたよねえ。ちょっとあれじゃあなあ……。モチーフがピントはずしてると、当事者がいくら力んで見せてもこっちにゃ切実さが伝わりませんて。軍事的応用を阻止するってのがもひとつモチーフだとしても、そもそも軍事的にあれがどう応用できるのか軍人さんたちもハッキリわかってないんでしょ? おばちゃんの臨死記録なんぞよりそっちの応用の話をもっと聞きたかったんだがな。あと、ビジュアルはもっとアブストラクトかと期待してたんだよ。最後にチョこっとだけ宇宙っぽい風景。あれもいくらなんでもなあ。画面サイズが切り替わる手法も効いてたんだか効いてないんだか。