■えじき■ これってやっぱ、『呪怨』あたりの影響受けてる? ありありやなあ。ゴーーッというアンビエントノイズ低音で盛り上げるのはいいけど、毎度引っ張りすぎてホントもう、ろくな事件ないまま時間ばかり経ってこっちゃあイラ苛イラ。井戸から手ぇ伸びてきて引きずり込んでくれてやれやれこれで本番かと思いきやまた落ち着いちゃうし。設定は相当いいのよね、大量殺人してきたばかりの銀行強盗6人がなにやら呪いがかかったっぽい屋敷で右往左往を強いられる、と。極悪vs邪気という図式、わくわくするじゃありませんか。そりゃたしかに逃走途中で子どもぶっ殺しちゃったことを悔いたりはするものの(あと井戸から子どもを救おうなんて性善説見せつけたりもするものの)、基本的に全員がどーしょーもない外道ってのは、魔物の犠牲者としちゃ豪華千万だわ。映画で模範生的ヒーロー不在構造ってなかなかお目にかかれませんもので。しかし如何せんもったいぶりすぎ~。モンスターっぽい亡霊やら皮剥がれ動物やら毎度一瞬しかお目見えしないし(生剥げアニマルは最初飛び出してきたときゃそりゃ笑っちゃったよいい意味で、びっくりだよあれ)、おばちゃんのお腹からモコモコ塊が盛り上がってきたときなんざスワ物体Xっ! ブレインデッドっ!て大期待に胸躍らしたのにさ。なんで一々ケチるかなぁ。ま、『呪怨』よりゃずっとよかったし、ラストの「あひぇ?」感も大したものだけど、で画像も全般美麗で高級感あんだけど、私ゃひたすらもっとじっくり見せてほしかったんだよう生剥げちゃんをぅ。なので結果としてベストシーンは、例によりおねえちゃんのゲロ吐きシーンということになってしまいました。真下アングルで撮ってくれたのが嬉しかったね、ただ口に白濁液含んどくだけじゃなくてちゃんとエズイてくれてたら私大喜びだったんですが。
■デモンズ ’95■ ゾンビに驚く手間を一切省いてすでに日常の一部になってるとこから始めてくれた省エネ超アートシネマっすか。とにかく色彩とカメラワーク、映像芸術半開持久走ってとこだな。シーンが変わるごとにいちいち「お?」と思わせる視覚トリック。気怠い退廃美がそこそこ凝ってますよ。どっちかつうと前半が面白かったな~。日常派ゾンビだから事件のたびに主人公サイドの緊張感の無さが逆に浮いてめっぽうシュールな違和感があふれる。ナギとかいうフリーク系の助手が異様にいい味出してました。ナギの恋人の頭が飛んでっておとーちゃんの首を噛み切っちゃうとこなんぞ、ギャグなんだか本気なんだか。ゾンビの出番そのものは少なめだけど、髑髏顔の死神やきれいなヒトダマもふわふわ飛んで、けっこうバラエティ豊か。頭撃ち抜いたはずのゾンビがまた復活、と思いきや考えてみると頭撃ち抜いた時点でまだ生きてたと。人殺ししちゃったんだと。あそこ怖かったよね。後半もまーまー良いのよ、だけど正直言って全然わけわかんなくなっちゃってね。あまりにわけわかんないんで、私の英語力不足っつーよりこの作品自体がナンセンスって判断で、よろしいですかね? あまりにくるっくるっ場面変わるんで集中が妨げられたとはいえ、アート仕立てはラストまで変わらず、なんとも不可思議な。何度目かに現われたあの女が喋りながら主人公のまわりをぐるぐる回るとこはほんと酔っちゃいましたわ。ゾンビ映画としては異色中の異色狙って成功したクチでしょう。
■デモンズ ’95■ ゾンビに驚く手間を一切省いてすでに日常の一部になってるとこから始めてくれた省エネ超アートシネマっすか。とにかく色彩とカメラワーク、映像芸術半開持久走ってとこだな。シーンが変わるごとにいちいち「お?」と思わせる視覚トリック。気怠い退廃美がそこそこ凝ってますよ。どっちかつうと前半が面白かったな~。日常派ゾンビだから事件のたびに主人公サイドの緊張感の無さが逆に浮いてめっぽうシュールな違和感があふれる。ナギとかいうフリーク系の助手が異様にいい味出してました。ナギの恋人の頭が飛んでっておとーちゃんの首を噛み切っちゃうとこなんぞ、ギャグなんだか本気なんだか。ゾンビの出番そのものは少なめだけど、髑髏顔の死神やきれいなヒトダマもふわふわ飛んで、けっこうバラエティ豊か。頭撃ち抜いたはずのゾンビがまた復活、と思いきや考えてみると頭撃ち抜いた時点でまだ生きてたと。人殺ししちゃったんだと。あそこ怖かったよね。後半もまーまー良いのよ、だけど正直言って全然わけわかんなくなっちゃってね。あまりにわけわかんないんで、私の英語力不足っつーよりこの作品自体がナンセンスって判断で、よろしいですかね? あまりにくるっくるっ場面変わるんで集中が妨げられたとはいえ、アート仕立てはラストまで変わらず、なんとも不可思議な。何度目かに現われたあの女が喋りながら主人公のまわりをぐるぐる回るとこはほんと酔っちゃいましたわ。ゾンビ映画としては異色中の異色狙って成功したクチでしょう。