三浦俊彦@goo@anthropicworld

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ゾンビ・バンパイア・ミュータント系(人間型系)7

2005-10-06 03:56:12 | モンスター映画
 ■美女缶■ もとはテレビ用のショートドラマらしいけど、ウン、これ面白かったよ。隣室からいっぺんに何十人もゾロゾロ出てくるのはやりすぎかなと思ったけど(小出しにしてくれたほうがリアルだからね)、かといってコメディってわけじゃなく、まあ60分ワクでストーリーすべて語りきろうとしたらあれしかないか、って感じ? なんならもっと長くしてもよかったのに。で、ラブストーリーとしても第一級なわけだけど――何がいいって性的シーンも愁嘆場も皆無ってとこがさ――、ちょっとわかんなかったのがほら、最後に送られてきた隣人発のビデオ(あれは隣人が頼んだ自分宛の荷物なの、それとも主人公宛のなの?)、それと、品質保持期限より前なのになんで浮気しちゃうのかなってこと(缶人間どうしは別計算?)、それと金魚2匹の役割だな。まあいろいろそういう細かな些末なワカラナサが不条理ふうの奥行きをもたらしているわけで、あのオチで終わらず主人公のほうのしみじみで締めくくったところがまたいいね。うむ、これ、傑作模様です。個人的には、風呂の湯に流れ出していく赤いゼリーのヒラヒラした蠢きが一番よかったです。あれはCGじゃなさそうだな、物質は何かなあ。
 ■マイドク いかにしてマイケルはドクター・ハウエルと改造人間軍団に頭蓋骨病院で戦いを挑んだか■ タイトルのみ名高い映画、ついに観てみました。「なんじゃこりゃ?」が案の定のリアクションでした私も。なんとも雑な作りというか、ニュージーランド映画ってふつう安っぽくてもそこそこ見どころあるのが多いんだけどなぁ。改造人間つったってべつに超能力あるわけじゃなしモンスターっぽい外見してるわけじゃなし、どいつもこいつもただの精神薄弱風情だし。いいとこってったら、エンドクレジットのときの音楽が、スキャット中心の妙に脱力アンビエント音楽で。チョイ聞き惚れた。全編、あの音楽のレベルの前衛風味でやってほしかったよ。ただのドタバタだったろ。あとほら、敵を燃やしてやれやれと思ったらおねーちゃん自分にも火が燃え移ってましたとさ、ってとこと、あとほら冒頭近くの、熟女の下着姿には私とりあえず勃起しました。あのすぐ撃ち殺されちゃったおかーちゃんですけどね。そこはかとなく淫靡で。
 ■富江 replay■ やべ。観ちまった。宝生舞めあてで。『人造人間ハカイダー』(ロボット系4)であまりに可愛かったんでね、つい。富江はもうやめとこうと思ったのに。どうせクズに決まってるから(ゾンビ・バンパイア・ミュータント系(人間型系)4参照)。で、それほどまでして観てしまった(のみならず買ってしまった)宝生舞はと……、あれっ? おかしいな、ちっとも可愛くないじゃないか。おっかしーなー……。単なる美人に成り下がってしまってる。独特の素人っぽさが無くなってるなあ、ウーン……、やっぱ5年経つと違うものなのか、10代と20代では。うーむ残念だ。てわけで、作品は予想通りのクズ中のクズで、途中から車椅子になった一応ヒロインっぽい女が魅力フェロモン存在感どれもゼロのまま富江に呼び出されてわざわざ閉鎖された病院内に踏み込み対決するという、しかもこれまたちっともカッコヨクもなければツヨソーでもなければヒョーキンでもなければチテキでもないなんのアピール度もない窪塚洋介が無意味なショボ過ぎ演技を空転させるという、ラストも何なの二人してあのやる気の無さは、ていうかマ、やめとこ。レビューするだけ無駄だ。幸か不幸か宝生舞のファンになり損ねた私でした。