■ナインスゲート■ 宙を滑る謎の女(ま、堕天使ってことね?)含めてモンスターらしいモンスターひとっつも出てこないけど、妙な緊迫感が。ウルトラ稀覯本をどいつもこいつもタバコ吸いながらいじってる無造作ぶりがハラハラ感を高めてる。灰は落ちるわ火の粉は散るわ。ジョニー・デップったらやわな鞄に入れて持ち歩いてるからひったくられるわぶんまわされるわ。悪魔祈祷書の版画を見比べるシーン、あんな地味なのにけっこうゾッとしたのもそのせいよ。版画の署名にだけ出てくるルシファーがぼんやり影を落としてて、なまじ悪魔が露出するオカルト映画よりかオカルトっぽかったかも。車椅子の男爵夫人がまことにいいベロ垂れ死に顔さらしてくれてたし。ただなんていうかな、アクドイ古本屋ってキャラクター設定なんだから(てゆーか自分じゃ店構えてないのかな?)もっと手を汚してほしかったね。結局違法行為やらずに終わっちゃったでしょ? 結末は「やっぱりナー」的で済んじゃって、しかも友だちの古本屋が版画どおり片足吊されて殺されたのも、コレクターが二人とも殺されたのも、最後になってみりゃ理由らしい理由なかったんでしょうよ。あの教授が一人で版画を全部ぶん盗りゃ済んだんだよねって感じで。祈祷集会にいた人々もなんで老体ひとつ相手に文句もいわずみんなして逃げちゃうのって。でもまあ、いいのいいの、ディテールが練られたおかげでしっかり引き込まれましたんで。本物の版画一枚が最後なんであんなとこにあんだよってのも物語的には無茶苦茶、ただ観客用にだけその場その場で凌いできた安ストーリーだってことバレちゃってんだけど、まあいいよ目をつぶっとこう、瞬間ごとに楽しめたのは紛れもなく事実だからね。全体を振り返っちゃ野暮よ、ってことで。
■コンスタンティン■ これ、全然意味わかんなかったんだけど、やっぱ字幕出して観るべきだったかな? ラストに出てきたオッサン何あれ? サタン親分? だとしたらもっと専門的な恰好で出てほしかったなあ。であそこで初登場かい、それとも俺見逃してたかな? 天使は前に出てたの覚えてたけどサタンは。とまあ、なんかいろいろやってるらしいってことだけはわかったけどチンプンカンプン。ワカラナサは他の映画よりずっと上だったな。てことはそれだけ脚本が凝っちゃいたんだろうな。でまあ、さっぱりわかんなかったけど、ビジュアルでそれなりに楽しめたんで満足。前半でチョコマカ登場した魔物っぽいのが素晴らしくて。鏡の中のヤツも禍々しくてよかったけど、とくにカニの大群で出来てる悪魔が旋風の動きでジョンを襲うどえらい場面には私ャ狂喜いたしまして。でもそのあとはほぼ人間スタイルの天使だの悪魔だので固められちゃうんだよね。チョイガッカリ。あとほら、序盤でなにやら火炎放射器だのそっち専用武器みたいなのを手にしてたからもっといろいろ駆使してくれるのかと思いきや結局あんま種類出てこなかったね。基本は弾丸だしな。そういや砂漠でヤリ掘り出した人は結局どうなったのかい? ってそんな基本的なことも掴めてない私ャもう一度この映画観直したほうがいいんでしょうね。ってまぁ、天使だか悪魔だかゴチャゴチャやってるの理解できなかったのはたしかに気になるけどまあ、キリスト教ごっこ系はもともと私苦手なので、あのへんのストーリーつかめなかったのが評価的には幸いしたかもしれません。理解できてたら案外シラけたかもなって。
■ゴーストキャッチャー■ 絵だけ見てりゃそこそこイケるんです。芸術気取りの無駄な無声映像が序盤と終盤(なぜに太陽系?)に続くのが鼻についたりはするものの。で、ネコたちが活躍するムードもよいのだけど、2つ決定的な難点を言うとですな、一つめ、逆ゴーストキャッチャーになっちまった女精神科医ね、タバコ吸いながら告解してんのかよ。もっと神妙にやれよ。しょっぱなからあれじゃあ、事件全体が緊張感失って安っぽくなるっつんです。『コンスタンティン』なみにタールまみれの伏線として効いてるってなら別だけど、あの女自身に対する好感度もタバコ懺悔で激減して、死神とのえらく馴れきったような対話も不快感増すだけでしたわ。二つめ、その死神との対話の直後死にぞこない(あいつ一応ヒーローなんだからもちっと若い男にすりゃよかったのに、死の痛ましさを感じさせるような。あんなジジーじゃ死の値打ちがこれまた安すぎるワイ)と手を携えてすいっと逃げてきたあそこだけど、あれなんであんな簡単に逃げてこれたの? 説明がないぞおい。あの一場面でこの映画ズドーンとさらにレベル急落。絵的にいくら頑張ってみてもあれですべて台無しね。人の死が見える半猫人、て題材はうまく使えば相当なものになったろうに、絵に逃げちゃったねえ。ストーリーで堂々勝負してほしかったよ。てわけで例により、この映画でもベストシーンはあの可愛げのないヒロインの嘔吐シーンでした。
■コンスタンティン■ これ、全然意味わかんなかったんだけど、やっぱ字幕出して観るべきだったかな? ラストに出てきたオッサン何あれ? サタン親分? だとしたらもっと専門的な恰好で出てほしかったなあ。であそこで初登場かい、それとも俺見逃してたかな? 天使は前に出てたの覚えてたけどサタンは。とまあ、なんかいろいろやってるらしいってことだけはわかったけどチンプンカンプン。ワカラナサは他の映画よりずっと上だったな。てことはそれだけ脚本が凝っちゃいたんだろうな。でまあ、さっぱりわかんなかったけど、ビジュアルでそれなりに楽しめたんで満足。前半でチョコマカ登場した魔物っぽいのが素晴らしくて。鏡の中のヤツも禍々しくてよかったけど、とくにカニの大群で出来てる悪魔が旋風の動きでジョンを襲うどえらい場面には私ャ狂喜いたしまして。でもそのあとはほぼ人間スタイルの天使だの悪魔だので固められちゃうんだよね。チョイガッカリ。あとほら、序盤でなにやら火炎放射器だのそっち専用武器みたいなのを手にしてたからもっといろいろ駆使してくれるのかと思いきや結局あんま種類出てこなかったね。基本は弾丸だしな。そういや砂漠でヤリ掘り出した人は結局どうなったのかい? ってそんな基本的なことも掴めてない私ャもう一度この映画観直したほうがいいんでしょうね。ってまぁ、天使だか悪魔だかゴチャゴチャやってるの理解できなかったのはたしかに気になるけどまあ、キリスト教ごっこ系はもともと私苦手なので、あのへんのストーリーつかめなかったのが評価的には幸いしたかもしれません。理解できてたら案外シラけたかもなって。
■ゴーストキャッチャー■ 絵だけ見てりゃそこそこイケるんです。芸術気取りの無駄な無声映像が序盤と終盤(なぜに太陽系?)に続くのが鼻についたりはするものの。で、ネコたちが活躍するムードもよいのだけど、2つ決定的な難点を言うとですな、一つめ、逆ゴーストキャッチャーになっちまった女精神科医ね、タバコ吸いながら告解してんのかよ。もっと神妙にやれよ。しょっぱなからあれじゃあ、事件全体が緊張感失って安っぽくなるっつんです。『コンスタンティン』なみにタールまみれの伏線として効いてるってなら別だけど、あの女自身に対する好感度もタバコ懺悔で激減して、死神とのえらく馴れきったような対話も不快感増すだけでしたわ。二つめ、その死神との対話の直後死にぞこない(あいつ一応ヒーローなんだからもちっと若い男にすりゃよかったのに、死の痛ましさを感じさせるような。あんなジジーじゃ死の値打ちがこれまた安すぎるワイ)と手を携えてすいっと逃げてきたあそこだけど、あれなんであんな簡単に逃げてこれたの? 説明がないぞおい。あの一場面でこの映画ズドーンとさらにレベル急落。絵的にいくら頑張ってみてもあれですべて台無しね。人の死が見える半猫人、て題材はうまく使えば相当なものになったろうに、絵に逃げちゃったねえ。ストーリーで堂々勝負してほしかったよ。てわけで例により、この映画でもベストシーンはあの可愛げのないヒロインの嘔吐シーンでした。