■サイレント・ランニング■ 面白かったな! 素ッ晴らしいね。ロボット系に分類したいとこだけど、三体のロボットが(最終的に生き残るのは一体だけだけど)あまりに可愛くてね、歩きが有機体で(もしかしてあのサイズに人が入ってたりする?)ロボットというより動物なので。あとナチュラル系マッドサイエンティストというかエコロジー・サイコというか、主人公の一人芝居の比重が大きかったもので。同僚3人全部殺害するところがあっさり済んじゃったのが観てる最中は物足りなかったんだけど、終わりまで行ってみるとあれでよかったと。テーマはむしろそのあとに来てるからね。宇宙空間を背景にした凝りに凝ったメカ(切り離し時の屑の飛び散りが何気なく最高。ただしセルの曇りが浮いてたり特撮の粗が見えてたのは残念)と、ドーム内の森の箱庭的まどろみ感とがくっきりコントラストをなしてまことに良い感じ。相次ぐ爆発が悲劇的アイロニカルというか植物学者の心の陰翳に危険な光を点して闇を際立たせる。お仕事では忠実でもゲームでは人間様を出し抜いちゃうロボットペアが微妙なスタンス、音声なしの光と振幅だけの抑えたコミュニケーションがなんとも言えん。ほんとたっくさん要素が絡みあってるよなあ、いいねえ、ラストの自爆は致し方なしでしょうかね、ホントは死ぬ必要ないんだけど、やっぱ同僚を殺した重荷が森再生の希望と釣り合いをとるためにはね……。ラスト、黙々と水撒きするロボットの映像が素直に泣けますよね。無茶苦茶死にまくったわりにはファンタジー系にも属する作品かもな。こぢんまりしていながらなんかすげー格調高い映画って印象でした。
■-less [レス]■ ……やれやれ、またこのオチかよ。ほどほどにしてつかぁさい。まあ、いっぱい謎をひけらかしたあげくいちおうの辻褄合わせるには重宝な手だってことはわかるけど、それで実際、私も十分楽しめたってのが正直なところだけど、独創性に欠ける以上、やっぱ安易というべきだよなあ。暗い道をずーっと車走らせていくというシチュエーションだけで怖かったりするので、ヘタな小技使わないほうがよかったぜってこと。新案ならともかく、百年以上前から使われてきたオチだからねえ……。そもそも全編、とくに前半だけど、家族が互いにやたら突っかかりまくって言葉尻捉えて怒鳴りあってるのが不愉快だったね。アメリカ映画にはよくあるシーンだけど。ラストまで観ればあのオチを活かすための演出だったとも思えるが、何度も言うけどあんな平凡オチのためにクダラナイやりとり延々と聞かせんでください。まあしかし好意的に言うと、私はてっきりあのオヤジが怪しいと思ってたのよ、見知らぬ女を乗せるために娘を下ろして歩かせたり、そもそもわざと裏道選んだりしてなんか企んでるんじゃないかって。最期は女を追って森に踏み入って銃乱射→ぱたっと途絶えるという、よくある殺されたと思わせ実は後で再登場ってパターンに違いないぞとかね。そしたらまあ、あんなオチにせよ見事に裏切ってくれて、人物評価全部再評価しなきゃいけなくなって、そのへんわりとインパクトありでした。そういえば駄目押しのつもりか、ラストに紙片が拾われて、それが〈幻覚かと思いきや実は冥界での現実〉みたいな謎を残してるっぽいよね。あれ、弱いね。あんなもん始めっから車の中のどこかにあって、お嬢ちゃんそれを目にしてただけかもしんないし。もっとちゃんと、あの事件の最中に作り出されたこと確実な物件が拾われたんでなきゃダメだよね。なお、あのオバチャンのゲロじゃ私ピクリとも勃起できませんでした(かりに口元アップでもね)。
■感染■ ありゃりゃー。決め手を欠いたあまりいつまでも未練がましくズルズル続けちゃった系の見本ですねー。とにかく序盤から医師も看護婦もやたらあたふた騒ぎまくって、あんたらもうちょいプロっぽくしとけやって感じ。そしてなんですか終盤のまとまりのなさ・とりとめのなさ。「馬鹿な観客が勝手に有り難がってくれるだろーから適当にわかんなくしとけー」てのはべつにかまわないけど、べたべた無闇にくっつけすぎ。締まりのないこと悪いこと。「意識に感染」なんてただ言われてもねえ。だから無理してホラー作らなくていいんですってば、ホントに作りたくなったときに作れば十分ですから。あ~あ。感染症の生じた病院という閉鎖空間もの、正攻法できちんと作れば傑作んなったのにねぇ。いちおー役者があんだけ揃っていながらこれっぽっちの映画にしかならないとは、こりゃあ大問題でないかい、誰のせいなんだ? 無人のブランコ、お面の男の子、医療ミス、縫い続ける新米外科医、ボケ婆さん、安楽死エピソード、首なし見舞客、赤緑反転、等々やたら出てきてたけど、そんなに出さなきゃダメなほど不安だったのかなあ、制作サイドは。それらが全然つながってもいないし(ほとんどが感染者の幻覚だからいーのいーの、て観られ方を期待してるんだろうけどね)。かと思えば肝心のスライムまみれの急患の姿も見せてくれやがらねーし。困ったね、だからインスピレーション湧いたときに作ればいいって言ってるんです、無理しないで。設定だけ仕立てたもののあとやることなくなっちゃった、こけおどしだけですっぽ抜けた失敗作、いや未熟作でした(「駄作」というのは酷かな、程度)。かえすがえすも設定&ムードはよろしかったのにねぇ。
■予言■ 『感染』ともども「Jホラーシアター」名乗るのはいいけど、こんなんばっかかよ。オメーのせいでもないこといつまでも俺のせい俺のせいってウジウジしてる男と、信じられるわけねー話を信じなかった私が悪いと泣く女。おまいらいい加減にしろ。どいつもこいつもめそめそしてるばっかで山場がねーっつの。ウジウジの頂点ではやっぱ縒り戻しのセックスかよ。そこへ至るまでも本だのビデオだの調べ物にばっか無意味な時間とりやがってさあ。そもそもあれなんだよね、新聞がどこからともなく飛んできて未来を予言してる、つうネタがなんかこう、せせこましいのよね。そりゃまあ原作の責任だろうけど。どこの誰だか知らんけどなんで特定の人間相手にせっせと新聞配達してんのって、それを怖がれって言われてもなあ。未来変えたらアウトだよゲーム仕掛けるなんて、神か仏か鬼か知らんけど暇だなあって思うくらいで。あとトラックをよけたければ壊れてるってわかってるシートベルトにこだわらずにさっさと車ごとどけろっつの。そんなこともわからねーでいつまでも輪廻転生やってんじゃねえや。
■-less [レス]■ ……やれやれ、またこのオチかよ。ほどほどにしてつかぁさい。まあ、いっぱい謎をひけらかしたあげくいちおうの辻褄合わせるには重宝な手だってことはわかるけど、それで実際、私も十分楽しめたってのが正直なところだけど、独創性に欠ける以上、やっぱ安易というべきだよなあ。暗い道をずーっと車走らせていくというシチュエーションだけで怖かったりするので、ヘタな小技使わないほうがよかったぜってこと。新案ならともかく、百年以上前から使われてきたオチだからねえ……。そもそも全編、とくに前半だけど、家族が互いにやたら突っかかりまくって言葉尻捉えて怒鳴りあってるのが不愉快だったね。アメリカ映画にはよくあるシーンだけど。ラストまで観ればあのオチを活かすための演出だったとも思えるが、何度も言うけどあんな平凡オチのためにクダラナイやりとり延々と聞かせんでください。まあしかし好意的に言うと、私はてっきりあのオヤジが怪しいと思ってたのよ、見知らぬ女を乗せるために娘を下ろして歩かせたり、そもそもわざと裏道選んだりしてなんか企んでるんじゃないかって。最期は女を追って森に踏み入って銃乱射→ぱたっと途絶えるという、よくある殺されたと思わせ実は後で再登場ってパターンに違いないぞとかね。そしたらまあ、あんなオチにせよ見事に裏切ってくれて、人物評価全部再評価しなきゃいけなくなって、そのへんわりとインパクトありでした。そういえば駄目押しのつもりか、ラストに紙片が拾われて、それが〈幻覚かと思いきや実は冥界での現実〉みたいな謎を残してるっぽいよね。あれ、弱いね。あんなもん始めっから車の中のどこかにあって、お嬢ちゃんそれを目にしてただけかもしんないし。もっとちゃんと、あの事件の最中に作り出されたこと確実な物件が拾われたんでなきゃダメだよね。なお、あのオバチャンのゲロじゃ私ピクリとも勃起できませんでした(かりに口元アップでもね)。
■感染■ ありゃりゃー。決め手を欠いたあまりいつまでも未練がましくズルズル続けちゃった系の見本ですねー。とにかく序盤から医師も看護婦もやたらあたふた騒ぎまくって、あんたらもうちょいプロっぽくしとけやって感じ。そしてなんですか終盤のまとまりのなさ・とりとめのなさ。「馬鹿な観客が勝手に有り難がってくれるだろーから適当にわかんなくしとけー」てのはべつにかまわないけど、べたべた無闇にくっつけすぎ。締まりのないこと悪いこと。「意識に感染」なんてただ言われてもねえ。だから無理してホラー作らなくていいんですってば、ホントに作りたくなったときに作れば十分ですから。あ~あ。感染症の生じた病院という閉鎖空間もの、正攻法できちんと作れば傑作んなったのにねぇ。いちおー役者があんだけ揃っていながらこれっぽっちの映画にしかならないとは、こりゃあ大問題でないかい、誰のせいなんだ? 無人のブランコ、お面の男の子、医療ミス、縫い続ける新米外科医、ボケ婆さん、安楽死エピソード、首なし見舞客、赤緑反転、等々やたら出てきてたけど、そんなに出さなきゃダメなほど不安だったのかなあ、制作サイドは。それらが全然つながってもいないし(ほとんどが感染者の幻覚だからいーのいーの、て観られ方を期待してるんだろうけどね)。かと思えば肝心のスライムまみれの急患の姿も見せてくれやがらねーし。困ったね、だからインスピレーション湧いたときに作ればいいって言ってるんです、無理しないで。設定だけ仕立てたもののあとやることなくなっちゃった、こけおどしだけですっぽ抜けた失敗作、いや未熟作でした(「駄作」というのは酷かな、程度)。かえすがえすも設定&ムードはよろしかったのにねぇ。
■予言■ 『感染』ともども「Jホラーシアター」名乗るのはいいけど、こんなんばっかかよ。オメーのせいでもないこといつまでも俺のせい俺のせいってウジウジしてる男と、信じられるわけねー話を信じなかった私が悪いと泣く女。おまいらいい加減にしろ。どいつもこいつもめそめそしてるばっかで山場がねーっつの。ウジウジの頂点ではやっぱ縒り戻しのセックスかよ。そこへ至るまでも本だのビデオだの調べ物にばっか無意味な時間とりやがってさあ。そもそもあれなんだよね、新聞がどこからともなく飛んできて未来を予言してる、つうネタがなんかこう、せせこましいのよね。そりゃまあ原作の責任だろうけど。どこの誰だか知らんけどなんで特定の人間相手にせっせと新聞配達してんのって、それを怖がれって言われてもなあ。未来変えたらアウトだよゲーム仕掛けるなんて、神か仏か鬼か知らんけど暇だなあって思うくらいで。あとトラックをよけたければ壊れてるってわかってるシートベルトにこだわらずにさっさと車ごとどけろっつの。そんなこともわからねーでいつまでも輪廻転生やってんじゃねえや。