■大失恋。■ やっぱモンスターものばっか観てるとこういう映画が新鮮だねぇ。面白かったよ。いや、いくら恋愛ものあんま観ない俺でも、これがとことん定型で成り立ってるってことくらいはわかるよ、しかし定型は定型でもここまでいろんなカップルを同時進行的に(何組? 十組くらい?)それぞれ別のパターンを振り分けたマルチラブストーリーってサービス精神、私ゃ素直に楽しめちゃいました。ナンパにロマンス願望に不倫にゆきずりに結婚詐欺にスワッピングに。ロケーションを遊園地に徹底限定している趣向もイイ。オープニングとエンディングが遊園地そのものの独白仕立てになってるんで、遊園地全体を巨大モンスターに見立てることもできなくはないしな。ジェットコースターに酔ったりゴーカートで突っ伏したりと。馬鹿馬鹿しいエピソードとけっこうリアルなエピソードが交錯してるのも楽しい。しかも相互干渉なく。白状すると私、性懲りもなくというか未練がましくというか宝生舞めあてで(人間型系7、ロボット系4参照)これ購入して観たんですが、まだ十代ってことでここでは光ってますね彼女。しかし菅野美穂にやっぱ食われてるよなぁ(食われるってのはメイン張ってるやつにだけ使う用語だっけ?)。美人度で勝ってても必ずしも目立てないってことですね。ただ、並み居る男女のなかでほぼただ1人、なんも悩んだり考え込んだりしない無人格役とみればそこそこのポジションこなしたことになるのかも。もうひとり中谷美紀がいたか、脳天気役は。あと遊園地サイドの管理職が当事者になってるとこも成功でしたよね。しかもそれが山口智子ときたから(関係ないけど山口智子激似のスカトロモデル写真ネット上にあるの知ってますか)。全部失恋に統一せずに二組半程度は余韻残した感じなのも粋な〆。まっ、全体、誘拐エピソードと一人二役エピソードを除けば荒唐無稽さも抑制され、十分アートと言えもする仕上がりになってました。あとそうね、芸能界にウトい私としては、あんだけ出てきたさぞ豪華キャストであろう俳優たちの大半を知らなかったってのが残念でした。男優はまだしも大半見覚えあったっぽいんだが、女優陣はほとんど初見って次第で。
信ずるのがこわい人>信ずるのが恥かしい人∈信ずるのが苦しい人≦信ずるのが後ろめたい人≧信ずるのを辞する人∽信ずることを知らぬ人⊇信ずるのが眩しい人<信ずることを蔑む人≒信ずることを憐れむ人。疑うのが好きな人ってどれ?