久しぶりの田村正和主演ドラマ。では感想を。
正和様は、「古畑任三郎」がそのまま歳をとったようなルックスでしなやかに登場。細く白い指、華奢な体の線。もはや立ち姿は芸術ですね。
ところが・・・・、滑舌・声が良くない。そのかすれた声が、聞き取りにくいのが難点か。これは田村正和氏の華奢な線ゆえの弱点・・・。致し方なし。
この弱点を補強すべく添えられたキャストの一人が氷川あさみか。正和の秘書役で、ありがちな・・やや、うるさめ(笑)若い女性秘書。
物語そのものは、ややアレンジしているが、原作を基調とした、上品にゆったりとした展開で進む。
広末涼子は、悪女聖女をどちらも上手く演じられる女性。でも氷川の秘書役と交代したら意外性があって面白かったのに。
松本清張の原作をドラマ化すると、どうしても時代性の壁に阻まれる。「地方紙を買う女」平成田村・広末版も、ここに真正面でぶつかっていたが、上手く物語を展開した。
ミステリーとしてのドラマや人物設定等、冷静に考えると粗い部分が目立つが、この時代性の壁があるので・・・致し方なし。
このドラマは主演の「田村正和」という俳優が鑑賞出来るという意味がまず大きい。プラス、正和様がセレクトしたドラマだけあって、中身も人間ドラマにきちんと仕上がっている。・・・懐かしさや郷愁を感じる物語。第一夜のキャスティング他傾向として、昭和を感じるドラマ感。今日は第二夜「黒い樹海」・・・メインキャストは、グッと若返るので、一夜とは違う感じを見せて欲しいな。
ところで個人的に北村有起哉も見られて得した感じ。この人は2世俳優で父親が北村和夫氏。私はこの北村有規哉氏を見ると、生々しい感じがする(笑)生々しいって何?セックスアピールとかそういう感じかなぁ。線が細いし、顔も平凡だけど、何かこの人を見るとドキドキする。
冷たい感じもいい。今回は・・・かなり広末にもっていかれた(笑)感があり、残念。そういうとこもいいんだけどね。