パソコン上達日記2

日々の雑感を戯れに綴ります

寒い冬の晩に見たかった「黒い樹海」

2016-03-14 19:53:53 | ミステリドラマ批評

松本清張スペシャル 第二夜は「黒い樹海」

私は原作を知らなかった、未読だと思う。

主演は北川景子。美人若手女優の中でも演技派。今回は、物語が暗かったため、北川は、落ち着きながらも陰鬱な表情が多い。着物姿のシーンがあったが、ファンに向けてのサービスショットかな(笑)

向井理と二人で謎と解いていくが、結構面白いなと思った。第一夜は、もう前半で犯人が分かるが、第2夜は犯人捜しをラストまで引っ張る。伏線も色々あって、2時間ドラマを丁寧に作ったなという感じ。土ワイによくあるザラザラとした粗さがない。でも土ワイの雰囲気も残してあるのがいい。管理人のおばさんとか(笑)接妙なバランスかも。

清張の作品は、ラストの解釈の自由さが、映像化されやすいと思うけれど(人物の感情を自由に想像できる余地をのこしてある)小説はどんな終わり方をしているのかなと思った。美しいけれど悲しい雪・・・。雪が降らなかったら全く別の人生を歩んでいた恋人同士。

人は色々な顔をもつ。それをフッと思ったドラマだった。

 

 


私と乳がん 「手術と入院とリハビリ」

2016-03-14 12:52:04 | 乳がん入院

人生初めての入院が、乳がん・・・。

気を取り直していそいそと入院準備を進めた私。入院生活に役立ったもの・・・それはS字フック。限られたスペース(4人部屋)で快適に過ごすため。小銭入れを入れた巾着や、ごみ袋など、引っ掛けておくと便利。


 

手術は、確か3時間くらいで全身麻酔をかける。手術室で執刀医に、名前や生年月日を聞かれマスク越しに答えた部分まで記憶にある。ここでは、まだ痛みがない。目が覚めたらビックリ・・・ベッドにたくさんの管をつけられた私は身動きがとれない状態。寝返りが打てない状態。胸がない・・・という感傷にひたる余裕ゼロ。とりあえず。右手を動かしてみる。普通に手首から動く感じ。安心。

でもこの状態で過ごす夜は、ただただ不快で苦痛。夜中に2回吐いて、吐しゃ物で髪の毛が、べたべたになってしまった。あんなに長く夜を感じたことはなかった。

ベッドに縛り付けられたままのような感じで・・・夜明けが近づいたときは嬉しかった。たくさんの管が外れて一安心。二本足で立って歩くということが、いかに大事が分かる。空腹感で死にそうだし(笑)痛みは、まだあまり感じない。

手術当日から動いてもいいですよという話なので、動いてみる。というかトイレに行かなくては・・・・。ただドレーン・・・四角い透明な容器が身体についているため、慣れないけど、(体内に管が入ってる)とにかく歩いてみる。ドレーンには、血(正確にいうと血液ではない)が溜まるけれど、これが少なくなったら退院できるのだ。目安は1週間。

入院当日から、手術後から、リハビリをしなさいという病院側の指導。右手をグーにしたり、パーにしたり。 メールが出来るのが嬉しかったなぁ。

リンパを廓清しているため、右腕が上がらない。少しずつ動かしていき、元通りになるように頑張る。医師の話では、身体の傷が治ってからだと固まってしまうので、今のうちに動かさないといけないとのこと。リハビリの時期は、病院の考えかたによって違っていて、ドレーンを抜く前からするか?ドレーンを抜いた後するか?に分かれると思う。私は前者。

まぁ結果的に、可動域が戻ればいいのだが。個人的にはドレーンを抜く前に、リハビリして良かったなと思った。ドレーンを抜いた後は、痛みはなくなったが、腋の下の感覚が重く腫れたような感じになって、数週間思うように動かせない日が続いたので。

ただドレーンをしている時のリハビリも、結構つらくかなり痛い・・・時に泣いてましたが(笑)、痛みどめを処方してもらって、なるだけ体操をしましたね。あとリハビリ室に毎日通いました。退院後もしばらくリハビリ室に通いました。美人の若い理学療法士さんに褒めてもらうのが嬉しかった。

術後約1年になるけれど、右腕の可動域は元通りになっている。腋からは腫れたような重い感じ・・・正座した後痺れた足のような重さを感じますが、日によって感じ方の強い日と弱い日があります。体調にかなり影響される。睡眠時間や寒さにも。

 手術後、容姿が変ったことへの落ち込みもあった。けれどこの時期はひたすらリハビリと言い聞かせた。そうして心の平静を保っていたと思う。何かやらなくてはいけないことがあると、気がそれる。私の場合、リハビリがそれだった。


私と乳がん  「告知2」「検査費用」他

2016-03-14 07:11:38 | 乳がん

2015・3月末にかけて。最初の告知を受けてから2週間後、この間にも胸のしこりが、少しづつ大きくなっているような気がした。

2回目の診察日、結局母を連れて行く。家族同伴と言われたので仕方ない・・・。

色々な検査をしたが、エコーの時S医師の表情が変わった。それまでどちらかというと優しげな表情をみせる医師だったけれど、エコー画像を見た時、みるみるその顔が険しくなった。ベッドに横たわったままの私だったけれど嫌な予感がする。

悪い予感が当たり、最初の診断より重くなっていた。普通ガン腫瘍は10年で2センチの大きさになる。ところが私の場合、たったの2週間でS医師も驚くほど成長していたのだ。ここで、右胸全摘出・リンパ廓清と告げられ、手術日まで決める。私の場合、「手術から」と言われた。手術出来るということをプラスに考えないといけない・・・。

どこでも大きい病院は混雑している。手術のスケジュールを組む場合、この病院では診断から2か月後の目安で日程が決まる。最初の診察の時もそう言われたが、あまりのガン細胞の急成長に不安なった私は、もっと早く手術日程を決めて欲しいとお願いした。S医師は 快諾されて、医師が選んだ日にちの中から手術日を決めた。

母は待合室で泣いている。「できれば代わってあげたかった」 母が私の病気で泣い手いる姿を見せたのはこれ1度きり。


 乳がんと診断されて、手術まで 様々は検査をする。細胞診・組織診( これはドリルのような注射器で細胞組織を取り出す。部分麻酔をかけるし、終わった後は 一日胸にさらしを巻いているような状態。先の治療に比べたら序の口の痛みだが)MRI・骨シンチ・・・骨シンチは骨に転移がないか調べるもの、この検査はお金がかかってビックリ。ここまでの検査費用は、私の場合約5万くらい。もちろん、乳がんの診断を受けてから、限度額申請をすぐした。


S医師はセカンドオピニオンも薦めた。私は「絶対ガン」だと思ったし、「治療するのはこの病院がベスト」と思っていたので、セカンドオピニオンを受けなかった。セカンドオピニオンを受けるときは、

1 保険が効かないこと。

2 時間が限られていることを 考慮する。1回のセカンドオピニオンの費用は、病院によって違うけれど 1万円くらいかな~とか言われた。

それから帰り際に 看護師さんから「仕事を絶対辞めないように」とアドバイスを受ける。「乳がんと診断されると、がんだから もうだめだ・・・とあきらめすぐに会社を辞めてしまう人もいる。でもそれはダメ。籍を置いておくようにすること」 と。

 乳がんになっても、というより、がんになっても働くことは、今の時代当たり前。いいことか悪いことか分からないが(笑)そういう時代だから。