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気ままに生活してるシニアの残日録

名曲喫茶「ミニヨン」に行く

2023年01月27日 | カフェ・喫茶店

先日「ザリガニの鳴くところ」を観に行こうと思い早稻田松竹に開演時間直前に行ったら、なんと「満席です」と言われて「しまったー、以前もそういうことがあったんだった」と悔やんだ。座席数が少ないところにコロナで一部の座席を間引きしているので、人気映画の時は直ぐに満席になってしまうのだろう。

仕方ないのでどうしようかと迷ったが、映画は諦めて、どこか名曲喫茶にでも行こうと思い、荻窪の「ミニヨン」に行ってみることにした。10年くらい前に一度行ったことがある。場所はだいたい覚えているし、今はGoogleMapがあるので迷わずたどり着ける。

ビルの2階にある店に入ってみると先客は2人だけで、ゆったりと座れた。大きなスピーカーが2台、どっしりと構えてあり、カウンターの奥の壁がLPレコードでびっしりと埋まっているのが特徴、以前来たときと全くイメージが変わっていない。座席に着いてコーヒーを注文。450円という安さだ。入ったときに流れている音楽はなんとベートーベンの「英雄」だったのでうれしくなった。私の好きな曲だ。

店のホームページによればこの店の歴史は長く、当初、昭和36年に荻窪の北口に開店し、その後昭和46年に今の場所(南口)に移り、平成13年に名物ママが91歳で引退した、レコードは5000枚以上になっている。客層はクラシック好きの中高年だけでなく、書斎がわりに使う人やゆっくり寛ぎたい人など多岐にわたっているという。店内を見ると座席はゆったりとしており、ある程度の客数を収容できそうな十分なスペースがある。壁には絵や写真もかかっている。クラシック音楽をゆっくり聴きたい人には非常に贅沢な空間となっている。喫茶だけでなく奥にある部屋でミニコンサートやギャラリーもやっているようだ。

コーヒー一杯で一曲リクエストできるという。窓から薄い日差しが部屋にやさしく入り込む昼下がりのひととき、好きな音楽を聴きながらゆっくりくつろげる、何という贅沢であろう。こんなに空いていて経営は大丈夫なんだろうかとつい心配になってしまうが、いつまでも残ってほしい素晴らしい喫茶店であり、自分ももっと頻繁に来るようにしたいと思った。

 


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