さて、宿泊ゴルフ2日目、ゴルフが終了してゴルフ場を出たのが1時半くらいだったか、この日は那珂川町にある馬頭広重美術館に行ってみた、ここは2回目の訪問。入場料は500円、この美術館は2000年(平成12年)11月にオープン、隈研吾設計、美術館のホームページによれば、
「広重の芸術と伝統を表現する伝統的で落ち着きのある外観」をコンセプトとし、ゆったりとした平屋建てに切妻の大屋根を採用。美術館全体は、地元産の八溝杉による格子に包まれ、時間とともに移りゆく光によってさまざまな表情を見せます。内装にも地元の材を使い、壁は烏山和紙、床は芦野石でできています、としている。
阪神・淡路大震災で被災した青木藤作氏の遺族から、歌川広重の肉筆画を中心とするコレクション寄贈の申し出が馬頭町(現・那珂川町)にあったことが美術館設立のきっかけ。寄贈されたものは「青木コレクション」として同館所蔵品の中心作品となっている。館名の「広重」は、青木が広重の作品を好んだことによる。
葛飾北斎の作品展示を中心としたすみだ北斎美術館が2016年に東京の墨田区に開館したが、それよりはるか前に、遠く離れた馬頭の町に広重美術館ができていたとは。
北斎や広重のことはそんなに詳しく勉強したことがなかったが、最近、NHKドラマで「広重ぶるう」をやっていたのを偶然見て、少し広重に興味を持ったところだった。
今日の展示は、一つの展示室では広重作品を、その他の展示室では企画展として「もうひとつの源氏物語-偐紫田舎源氏(にせむらさき いなかげんじ)-」展を開催していた。いずれも写真撮影はOK、但し、フラッシュ禁止。
江戸時代に柳亭種彦が執筆し、ベストセラーとなった『偐紫田舎源氏』の挿絵を手掛けたのが三代歌川豊国(国貞)。本展覧会は『偐紫田舎源氏』やその続編をもとに描かれた浮世絵、三代歌川豊国による「今源氏錦絵合(いまげんじにしきえあわせ)」を中心に、江戸時代の『もうひとつの源氏物語』を紹介するもの
「偐(にせ)」とは“偽”の紫式部が作った話、あるいは『源氏物語』に“似せ”た話という意味で、登場人物の多くが『源氏物語』の人物に擬えて、似た名前が付けられたもの、展示室内には物語の筋に従って挿絵となった浮世絵が展示され、その場面の説明が簡単に書いてあるので参考になる。ただ、私は恥ずかしながら源氏物語を読んだことがないので、『偐紫田舎源氏』の面白さもピンとこなかった。いつか機会を見つけて口語訳の源氏物語に挑戦したいと思っている。
広重美術館を観た後、再び烏山市に戻り、これも以前一度訪問したことのある島崎酒造に行った。ここは地元の酒造で創業は嘉永二年(1849年)というから凄い。ここのブランドは東力士という日本酒だ、大吟醸や純米酒など東力士ブランドで何種類もの日本酒がある。東力士という酒名は、2代目の島崎熊吉が無類の相撲好きであったことに由来する。
この酒造が有名なのは、洞窟で日本酒を熟成していることだ。そして、この洞窟を見学することができるのである。土日は毎週、平日も前日までに申し込めば見学できる、一人200円。洞窟は車で10分くらい離れたところにある。
この洞窟は、第二次世界大戦末期に戦車を製造するために建造された地下工場跡地、戦後、何十年もの間放置されていたが平成19年から清酒の貯蔵庫として借り受けて使っている、年間平均気温は10度前後、日光がまったく差し込まない洞窟は、熟成酒を造り出すには最高の環境、内部には縦100メートル、横60メートル四方の区画に縦3列、横5列の回廊が掘られている。映画などの撮影、コンサート、落語などのイベント用にも使われているそうだ。
この日は、島崎酒造の方に中を案内してもらった。小高い丘の中腹に入口がありカギを開けて中に入ると驚きの連続だ、外からは全く想像できない別世界、気温が14度くらいだった、丘は砂岩でできており、戦時中に100人がかりで1か月で掘ったという。
「熟露枯(うろこ)」というのがここで長期間熟成された古酒のブランドで、熟成期間によって値段も異なるが、安くはない。
ここはテレビでの「居酒屋新幹線」という番組で取り上げられたことがあり、サラリーマン役の真島秀和がこの店を訪問し、この熟露枯大吟醸を買って出張帰りの新幹線で一杯やるというものだ。店内でその模様を録画で放映していた。
今日は、四合瓶の東力士純米生酒と爽快純吟酔夏を買って帰った、ともに1,760円。
買い物も済んで、一路自宅を目指して出発した。そして、帰宅してさっそく夕食で東力士純米吟醸を飲んだが、大変おいしかった。
また、この日は都知事選に関連してネットで話題の「岩下の新生姜」を買ってみた。この新生姜を細かく切ってきゅうりと和えて食べてみたがおいしかった。
お疲れ様でした
(完)
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