知恵は知識を普遍化する
ご訪問頂き、ありがとうございます。
ここで紹介しているのは、平成時代の高校でAO受験生を指導したときの課題のひとつです。
この指導で、センター試験受験者ゼロだったレベルの高校から何人もの生徒が国公立大学に入学できるようになりました。
指導例:
「哲学のことば」(左近司祥子著 岩波ジュニア新書)を読む;
『一番大切なことは単に生きることそのことではなくて、よく生きることである。』(ソクラテス)
『私の上なる星をちりばめた空と私の内なる道徳的法則』(カント)
注;『道徳的法則』とは、『真・善・美』のこと。
新聞記事を読む;
穏やかな昼下がり。お年寄りと小さな孫2人が、仲良くベンチに座っている。交通事故の後遺症で肩から下の感覚がない梅宮俊明さんが、口に筆をくわえて描いた作品だ。
「絵は生きている証しだと思っています。」梅宮さんは今、口筆画家として独り立ちを目指している。(2009年7月 毎日新聞)
解説:
「よく生きる」とは、一生懸命になって集中して生きることである。
「生きる( 1 ) として口筆画に( 2 )している梅宮さんは、ソクラテスの言葉のように『よく生きる』ことで、カントの『内なる道徳的法則』に従って、絵を描くという彼自身の行為そのものを( 3 )している。
設問: (1), (2), (3)に、それぞれ(普遍化、証し、集中)のどれかをいれなさい。
課題:「単に生きること」と「よく生きること」の違いについて、400以内で説明しなさい。
設問の答 (1)証し (2)集中 (3)普遍化
課題は、真・善・美(内なる道徳的法則)に触れて書いてあれば高得点を与える。
知識偏重の学校教育に対する皮肉を込めたことば:
『知恵を欠いた知識は詐欺師の虚言と同様にまやかしなのだ』
Knowledge with no wisdom is as deceitful as the words of a swindler.
今後ともよろしくお願いいたします
僕もこの様な事を書いていけるブログにしたく思います。
おはようございます。
お褒めのコメントを頂き、ありがとうございます。
私も、頑張って(生きて)いきたいと思っています。
けんすけさんもお元気でお過ごしください。ゆ~