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平成時代の高校で実践したAOや小論文で受験する生徒のための補習授業です
知恵は知識を普遍化する
指導例
「哲学の言葉」(司祥子 岩波ジュニア新書)を読む:
『私の上なる星をちりばめた空と私のうちなる道徳的法則』(カント)
注;道徳的法則とは『真・善・美』のこと。
『死への存在であるダーザイン』(ハイデッカー)
注;ダーザイン(dasein ) [daここに sein存在する]は、『現存在、人間的存在』と訳す哲学用語 人間。
新聞記事を読む:
お年寄りと小さな孫2人が、仲良くベンチに座っている。交通事故の後遺症で肩から下の感覚がない梅宮俊明さんが、口に筆をくわえて描いた作品だ。
「絵は生きている証しだと思っています。」梅宮さんは今、口筆画家として、独り立ちを目指している。
目まぐるしく変転し、混迷する社会の隅で生きる人や街の「ものがたり」を、梅宮さんが描く季節の風物とともに届けます。(2009年7月の毎日新聞)
解説:
人の心は変わりやすいが、道徳的法則である真・善・美は、星をちりばめた( 1 )と同じように美しく不変(普遍)である。
梅宮さんの絵(美)は「変転し、混迷する社会の隅で生きる人」に( 2 )を与えている。また、梅宮さんの人物画は『死への存在であるダーザイン』に鮮やかな( 3 )を与えてくれる。
設問:解説文の( )に入る語句を[ ]内から選びなさい。
[普遍性、天空、陰影、息吹]
ヒント;expire息を吐く、死ぬ ⇔ inspire 息を吹き込む
課題:カントとハイデッカーの言葉を読んで、あなたはどう生きたいと考えましたか。『生きる証し』という言葉を含めて、400字以内で作文しなさい。
設問の答:(1)天空 (2)普遍性 (3)息吹
課題の評価:カントやハイデッカーの言葉に触発された上で、「生きる証し」について述べていれば合格点をつける。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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