当店のある南船場から東に行き、松屋橋筋を少し北へ、中央大通りを越えたところに「マイドーム大阪」があります。
ここは、色々な展示会や見本市など商業的に使われる施設として、活用されています。
以外に広いので、展示会なども多くの出展者が集まるイベントが開催される機会が多い場所です。
私自身も、教育ソフトメーカーに勤務していた時には、出展者として、その他のイベントなどでは、入場者として何度も訪れたことが
ある場所です。
そんなマイドーム大阪の前に、三体の銅像が立っています。
何度もその前を通っていましたが、「誰なんだろう?」と思うだけで、今まで知ろうともしませんでした。
それが、NHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」を観るようになって、「あっ、この人だったんだ!」という発見がありました。
銅像に向かって左に立っている人が「伍代友厚」という人です。
初代の大阪商工会議所の会頭だった人で、大阪経済に多大な貢献をした人だということが分かりました。
時代が幕末から明治に変わる頃、銀貨幣の流通禁止によって商取引に制限が出てきました。また各藩への債務整理が影響して、
富豪や豪商たちの資産が消失し、廃業に追い込まれる者も多く、大阪経済はどんどん低迷していきました。
この状況を打開するため、伍代をはじめとする有志たちが、大阪商法会議所の設立を当時の大阪政府に嘆願したそうです。
それが、現在の大阪商工会議所の礎になったそうです。
設立のきっかけは、事件などが起こる度に、いたずらに金儲けに走る者が増えていた状況下にあって、その動きを防ぎ、実業家たちが
一致団結、意見交換の場をつくろうというのが目的だったようです。
今でいう、「不正競争防止」や「随意契約防止」などの基盤をつくった組織という感じでしょうか。
またこの人は、大阪商船や阪堺電車(現在の南海電鉄)の創始者だったそうです。 凄い人だったんですね。
こういう人たちのおかげで、大阪経済の基礎が磐石になったのだと思い、感謝しなくてはと感じています。
【工芸品ショップ泉亀(いずかめ)】ショップサイト
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