先日、日本伝統工芸展 大阪展に行ってきました。
会場は、大阪府庁咲洲庁舎、大阪南港のWTCワールドトレードセンタービルです。
一昨年前は、かつてのJR三越伊勢丹、昨年はあべのハルカスが会場だったのですが、今年は、大阪南港の庁舎ということで、
年々、規模が縮小してきてるのではないかと心配になってしまいます。
庁舎内の咲洲ホールを開放して行なわれていました。
スタッフの方に確認して、入り口のパネルだけ撮影させて頂きましたが、ここから先は、写真撮影は不可だそうです。
全部で7部門で約200作品が出品されているそうですが、やはり、「出品点数が少ないかな?」という印象は否めませんでした。
今年も、私は、木工芸部門を中心に見て廻りました。 昨年も感じた印象なのですが、全体的に作品が小さくなっているように
感じました。
やはり銘木の材料が減っているような感じがします。 ですので、その分、出展される匠の方々は、技で勝負されているというふうに
感じました。
銘木の材質だけに頼るのではなく、色々な技法を重ね合わせて、「より繊細に、より立体的に、より滑らかに、より美しく」。
何かそういう匠の方々の息遣いのようなものを作品から感じ取ることができました。
木工芸の技法には、主に「彫る」「挽く」「刳る」「嵌める」といったものがありますが、 銘木も少なくなってきているので、
かつての技法の使用だけでは、表現が単調になってしまうため、 斬新な技法や、他の工芸品からの技術も取り入れたような
作品が多いのに驚かされました。 匠の方々の常に挑戦する姿勢や熱意のようなものも感じることができました。
また熟練の匠は、昨年より熟成した技の結晶を表した作品。 新進の匠は、新しい技法を試みたような先進的な作品。そんな作品が
同じ会場に展示され、お互いの技の凄さを、楽しむことができました。
撮影不可のため、ここで、作品をご紹介できないのが、残念ですが、ご関心があれば、是非、次回、会場に脚をお運び下さい。
【工芸品ショップ泉亀(いずかめ)】ショップサイト
http://www.izukame.com