「教育実習」って、大変な中に、楽しみでもあります。
母校に錦を飾る形で返ってくることができる機会でもあります。
約2週間ほど、母校で実習させてもらいます。 私の場合は、卒業した奈良県の高校でした。
実習のお願いをして、快諾して頂きました。 かつての担任だった恩師がまだ在籍していたことも大きかったみたいです。
担当クラスは、学級生活を担当するクラスと実際に授業を担当するクラスとふたつに分かれています。それぞれ指導教員もつきます。
私は学級生活の担当クラスは3年生で、授業の担当クラスは2年生だったと記憶しています。
毎朝、朝礼の時間には、教室に同席して内容を毎回メモします。 それが終わると、待機場所である理科準備室で、授業実習の準備
をします。
私の場合は、日本史の幕末あたりを担当していたので、授業案と指導計画書を作成して、指導教員からアドバイスと授業の許可を頂き
ます。
授業は、一週間ぐらい担当しました。 なかなか思い通りに行きませんでしたが、拙い授業も生徒たちは静かに聞いてくれていました。
今も同じだと思いますが、生徒は凄く元気でしたね。 私たち実習生は物珍しいみたいで、何かする度に興味深々という感じでした。
一緒に清掃やグラウンドの除草作業、学校行事の準備も行ないました。
一緒に小テストの問題に取り組んだりもしました。
生徒たちは難しい問題をどんどん解いていましたが、私は過去の記憶を辿りながらでしたので、筆が止まってばかりでした。
最後の日は、泣いてくれる生徒もいました。 とても嬉しくて、やっぱり高校生は、純粋だなあと感じました。
大学の学位授与式の日に、学位の証書とともに、教員免許状を授与されます。
でも、何故、私が、教員にならなかったのか。 すでに他社から内定をもらっていたこともありますが、 教員って大変だなあと感じた
からというのが素直な理由でした。 とても責任感と使命感がないと出来ない仕事だと思いました。
でも、数年後、教育ソフトメーカーに勤務し、学校現場に関わる仕事に従事しました。 それは、教育実習の体験が生かされていたと
感じます。学習環境の構築に寄与する仕事が出来た事は今でも誇りに感じます。
何事も、無駄な経験はないと、何だかそう思えるようになってきている今日この頃です。
【工芸品ショップ泉亀(いずかめ)】ショップサイト
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