ベランダ内部に隠すように置いてあるMLA
ひとつ興味深いことに気づかされました。
それはエレメントの向きです。
垂直に設置したループですから指向性はそれなりにあるのですが、それよりも重要なのが『バンドごとに能率が向上する向きがある』ということ。
例えば下の画像。
これはこの設置環境(つまりここのベランダ)では、7メガ、10メガで最も良く働く向きです。
指向性とかではなく、この向きに置かないとどの方向からの電波も聞こえなくなるということ。
画像のベランダの開けている方向は東ですが、東や西が良く聞こえるという意味ではなく、この向きに置かなければ東西南北すべてが弱くなります(極端に弱くなります)
つまり指向性はあまり考えなくても良くて、とりあえず7メガ、10メガではこの向きに置くと世界中あらゆる方向の信号が受信できます。
上の画像で受信した様子がこれですが、指向性的にNULLポイント方向のインドネシアやオーストラリアもガンガン入っていますし、
ベランダの開放された側と真反対の、つまり分厚いマンション建物の真裏側のヨーロッパやアフリカも普通に受信できています。
上の画像のようにベランダ内部の足元に置いてあるという感じなのですが。
そして14メガ、18メガはこの方向に設置するとダメ。
90度ずらして建物(ベランダ壁)と水平方向にするとFBです。大げさではなく、90度ずらすとまったく違います。
まあ、こんなベランダ壁に隠れた場所に置いてあるアンテナですが、ベランダ壁と水平に置くと教科書的には
南北方向に指向性が出る訳です。ベランダ壁と水平に置くと正確にはエレメントの指向性方位は北北東と南南西になります。
そして先ほど18メガでちょっと運用してみましたところ、このような結果に。
受信
送信
指向性とか関係ない感じです。とにかく一番バンドノイズが持ち上がる方向にエレメントを置く、これに尽きます。
建物鉄筋と運用周波数(波長)との関係なのでしょう。
無線機はIC-705です。
いかにコンディションに恵まれそしてFT8といえども、7階建ての2階にある閉鎖空間の床面に置いたアンテナから
10ワットでここまで行けるとはビックリです。
正直、ロケーションギャップからくるストレスもおおいにあることは認めますが、それゆえQSOに至った時の感動もまた格別です。
ある意味、不思議をとおり越して恐ろしいアンテナだと思います(笑)
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