今回はカウンターポイズの接続方法やカウンターポイズの設置形態について紹介したいと思います。
まずは給電点付近の写真から。給電点のグランド側にボンディングワイヤーを取り付けて、最短距離になるように折りたたんでインシュロックでまとめています。ボンディングワイヤーは丸端子がもともと付いていましたので、この端子と長めの螺子を使ってカウンターポイズの線材をまとめています。(写真中央下部の赤黒や緑の線がカウンターポイズです) ここからカウンターポイズは1メートル下のベランダ床面に向かっています。
写真が暗くてちょっと見えにくいのですが、中央に上下に延びているのが約50本のカウンターポイズです。残りの20本はベランダの手すり下部を水平に延びています。
見た目には50本もない感じですが、右のほうの黒い線材は細くて見えにくく実際の本数よりも少なく見えます。そして写真のとおりカウンターポイズがインシュロックタイでまとめてあるのが見えますが、これは試行錯誤の結果この形態になりました。狭いベランダでは銅板を敷いたり、ベランダ全体に線材が展開するようにカウンターポイズをなるべく分散させる方法が紹介されていることが多いのですが、我が家では別の方法をとりました。
約4メートルのベランダに上のように展開しています。(注: 上の写真では赤黒線の上に黒い線がグチャグチャに置いてありますが、この線は現在は撤去しています。この線は100メートルもありますが、長いものを敷いたらどうなるかなと思って実験しました。見かけ上のVSWRには変化はありませんでしたが、飛びが劣化しましたので後日撤去しました)
本当ならばエレメントを中心として放射状に直線的に設置できれば良いのでしょうが、とにかくベランダが狭くて・・・・・そんなこんなで試行錯誤の結果たどりついたのがこの写真の形態です。50本のカウンターポイズは全てまとめていて、いわば一本の太い線のような状態です。いずれにしてもこの形態が我が家では一番良く働いてくれています。
Sメータの振りは感度の良し悪しにあまり関係ないと思うのですが、今朝の7MHzの受信状況です。スコープ上の白色の波形がリアルタイムの状況ですが、実際の状況はこれに加えて青色の波形も入感していますので、バンド全体で非常に良好に受信していることが分かるかと思います。ちなみにスコープの左端が7.000KHz、右端が7.200KHzです。ノイズについてはスクリュードライバーアンテナの利点でしょうか、都市部の住宅街にある集合住宅ですが、Sメータで1以下でとても静かです。CWモードで帯域フィルターとオーディオピークフィルターを効かすと、無線機やアンテナが壊れているかと思うくらい静かです。
午前中の記事の写真に、給電点の下のタッパウェアが写っていますが、これは自作のコモンモードフィルターです。これを入れると安定します。コモンモードフィルターもバランも似たようなもの。また近いうちに写真付きで紹介します。