端島は、島の外観が、軍艦に似ていることから通称軍艦島と呼ばれるようになったそうです。
長崎港から南西に約19㎞沖合に位置する「端島」、三菱石炭鉱業(株)の海底炭鉱です。
エネルギーの需要が、石炭から石油に移つり1974年1月に閉山し、同年4月に無人島になりました。
命の階段:中央のススで黒く汚れた階段は、地下600m下の坑道への出入口です。
地下600mまでは、8秒で到着し失神する人もいたそうです。地上に上がるのは10分かかったそうです。
狭く蒸し暑い坑区から、ススだらけになり、地上に上がってきた足跡が黒い階段になって残っていました。
軍艦島は、24時間稼働の労働環境の中で、この国のエネルギー石炭=ブラックダイヤモンドを掘り、
近代化を支えた技術と人々の生活の跡です。
今ある私達の生活は、多くの人達の労働と歴史の上にあると考えさせてくれた場所です。
石炭積み出し場所は、鉄筋コンクリートの住宅・映画館・娯楽施設・病院・学校などに囲まれた
中央に建てられています。
一般サラリーマンの月収が5万円の時代に炭鉱工夫の月収は、20万円だったそうです。
通称軍艦島をどのような形や記憶で後世の人々に伝えていくのかが、
平和な未来に繋がっていく鍵のように思えました。
シーマン商会の「さるく号」で、軍艦島に上陸。乗船人員が40名程度なので、小廻りとスピードが出る船です。
乗り降りがスムーズで、軍艦島の説明も詳しく聞くことが出来ましたよ。
(私が、乗船した日は、波のない穏やかな日でした。)
追伸:軍艦島の建物は、保護補強されている場所とそうでない場所が混在しているため、
海の塩風や波で軍艦島の姿形が変わっていかざるおえないそうです。