ロボットにとって環境の情報を定義し出力する測定器と認識器が不可欠です。
これらがないとロボットは自律的に行動できません。
ロボットは、情報を介して環境とロボットによる相互作用のもとで行動します。
ロボットは、物体から一種の遠隔作用を受けて行動します。
この作用を非物理的遠隔作用と名付けます。
ロボットは、物体から一種の遠隔作用を受けて行動します。
この作用を非物理的遠隔作用と名付けます。
非物理的遠隔作用という用語が的外れでないのは、飛んでくるボールを人が避けるときです。
(1)ボールの物理的作用によって避けるのでなく、
(2)ボールの運動状況から将来を予測して避けるからです。
地上からの指令で制御される人工衛星は、情報による非物理的遠隔作用の典型です。
情報化によるメリット:
(1)物理量が抽象化されるので異なる物理量に対する計算や学習を共通の仕組みで実現できます。
(2)情報を利用して環境のモデルをロボット内部に構築できます。
このモデルは、ロボットの行動に必要最小限なものでよい。
どの物理量を情報化するのかの選択もロボット自身が決めます。
環境のモデルは、ロボットにとっての現実世界になります。
ロボットにとって実在するのは情報であって物質ではないとも考えられます。
情報化によるデメリットは、入力の物理量の次元が失われるので異なる物理量同士を区別できなくなることです。
これは、ロボットにとって重大な障害になります。
情報化による物理量の次元の喪失(=透明化)は、環境に関する情報の意味が失われることです。
これは、ロボットにとって重大な障害になります。
情報化による物理量の次元の喪失(=透明化)は、環境に関する情報の意味が失われることです。
この状況は、認知科学における記号接地問題と関係します。
記号接地問題: 形式的な記号システムに如何に実世界の意味を内在させるか。
(日本認知科学会編 『認知科学辞典』、共立出版(2002))
記号接地問題: 形式的な記号システムに如何に実世界の意味を内在させるか。
(日本認知科学会編 『認知科学辞典』、共立出版(2002))
ファイファーらの自律進化型ロボットは、情報化による環境情報に関する意味の喪失を自らの行動(=経験)によって回復しているのです。
詳細は、パソコンサイト 情報とは何か 情報と物質の関係から見える世界像 を是非ご覧ください!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます