空の道を散歩

私の「仏道をならふ」の記

セッション4

2013-04-04 00:41:53 | 健康・病気

 ロルフィングのbasic10のセッション4「骨盤底の自由化とコアサポート」を受けた。セッション3までは、表層の組織、周辺部、四肢の段階だったのが、セッション4から7までは、深部の組織、中心部、体幹部、深部構造というコアの段階になる。 

 他のロルフィングのサイトによると、セッション4は、骨盤底の解放、足から骨盤にかけての内側のラインを整える。足首、下肢、大腿のねじれや傾きにアプローチし、骨盤底の緊張を解放することにより、骨盤底に支えられている内臓を整えるという説明があった。 

 まず、模型で、骨盤とそれに支えられている背骨の構造を学び、立った状態で手のひらに載せて、骨盤と背骨がまっすぐになるようバランスを取る。模型が重いのと、手の力がないのとで、なかなか支えられなかったが、何とかバランスを取った。次に、歩きながら手のひらに載せてバランスを取るように言われる。

 えっ、そんなの無理、と思ったが、やってみると、ただ立っているときよりも、歩きながらの方が、バランスを取りやすい。立っているだけのときは手の力だけで模型を支えていたのが、歩きながらのときは、全身で支えている感じで、軽々と支えられるのだ。不思議な体感だった。

 骨盤底と背骨の関係は、暖炉と煙突のような関係で、暖炉で薪を燃やすと、煙突を煙が上がっていく。もし、煙突の上が鳥の巣などでふさがっていたら、いくら暖炉に薪をくべてもエネルギー効率が悪い。

 骨盤底のエネルギーは背骨の煙突を上昇したり、下降したりしているので、その通りを良くすることが大事なのだそうだ。

 また、女性の場合、骨盤底は子宮を支えているので、その緊張を解放することはとても大事だとのことだった。

 着替えて鏡の前に立たされる。まっすぐ立っているつもりだが、右側が少し下がり、左側が上がり気味だと言われる。 

 ベッドに寝て、首の下に手を入れられ、頭と首の境目に圧を加えていく。初めは痛いが、次第にやわらいでいく。次に胸骨や鎖骨に沿って圧を加える。骨盤底の緊張が解放されたときに、胸の部分がそれに見合った状態になっていなければならないからだそうだ。

 次に、右側の足の内側に圧を加えていく。膝から上の太ももの内側に施術されると、へそから下の部分に気のようなものが伝わってきて、次第にほぐされていく感じ。鍼灸治療のときは、気は経絡に沿って線状に伝わってくる感じだが、ロルフィングでは面状に広がっていく感じだ。

 膝から下に圧を加えられると、へそから上に気が伝わって来た。おへそを中心にして、下に広がっていた気と、上に広がっていた気がつながっていく。

 足の内側に圧を加えられたときも、ものすごく痛かったのに、次に、骨盤底の骨、ちょうどお尻の足の付け根の部分に、圧を加えられたときは、もう我慢の限界と思うほど痛かった。呼気を痛いところに広げるようにして呼吸をしながら、とにかく我慢。 

 施術のあと、膝を曲げたり、股関節を動かしたりすると、前よりも軽く大きく動く。「こんなふうに大きな歩幅で歩くことができるんですよ」とロルファーAさんは言う。

 右側が終わり、例のごとく、before、afterの違いを確かめるために鏡の前に立つ。右側がすっきりして、骨盤が上がった感じなのに、左側は、ダラリとした線だ。

 左側の施術は、横向きになって行った。本来は左右とも横臥して行うのだが、私の場合は、右側は仰向けになったほうが効果があると判断したそうだ。左側は本来の施術を知ってもらうために、横臥して行った。

 左側の方が、足も、骨盤底も痛みが鋭どい感じがした。左の方が症状が軽いので、それだけ強く反応するのだそうだ。横臥したまま、股関節を動かすと、足が九の字型に伸びていたのが、まっすぐに伸びて、しかも後ろ側にも大きく動くではないか。

 左右が終わって、歩く練習。足で歩くというより、水鳥が水面に水脈を描きながら泳いでいるように、骨盤底で水面を歩いているような感じで歩けと言われる。イメージがうまく描けなかったが、以前より、股関節が大きく動いているような感じはした。

 セッション3のあと、足に張りを感じたり、花冷えのせいか、左腕の痛みがひどかったが、セッション4を受けたあとは、大股で足取り軽く帰途についた。