今日は、ロルフィング・テクニーク学習会の日。講師は私のロルファーのAさんのお連れ合いで、夫婦でアメリカのロルフ研究所で学んだBさん。
前日、なかなか寝付けず、深夜2時を過ぎてやっと眠りについたのもつかの間、淡路島を震源とする震度6弱の地震に飛び起きた。すわ、東南海地震到来か!
最初の激しい横揺れのあと、阪神大震災を上回るような猛烈な揺れが襲ってくるものと思い身構えたが、横揺れだけで揺れはおさまった。テレビをつけると、まだ緊急地震速報を流し続けている。震源地に近いところでは、緊急地震速報は間に合わないということが分かる。私の居住地域は震度4だった。
その後、揺れが来ないので、いつの間にか眠ってしまい、遅くに目覚めたときには地震があったことを忘れていた。友人からケータイ・メールが来て、「あっ、そうだ、地震があったんだっけ」と思い出す始末。
ロルフィング・テクニーク学習会は、生徒が5人。鍼灸師、ロルフィングのクライアント、将来ロルファー志望の人など。目的も、プロとして技能を高めたい人から、私のようにセルフケアに役立てたい者など、さまざま。
一人がモデル・クライアントになってベッドに横たわり、先生の解説、手技のお手本を見せてもらった後、2人一組になって、お互いに施術を行うという形で進められた。
1回目の今日は首・肩のワーク。全部で13個のワークがあるそうだが、時間が足りなくて、9個のワークと、13個目のワークで終わってしまった。以下、学んだ内容を忘れないために(何しろ、月1回のペースなので)、できるだけ詳しく記しておこうと思う。
(1)A/O Joint Release 環椎後頭関節の解放
AはAtlas、環椎、第1頸椎のことで、ギリシャ神話に登場する天空をささえる巨人の名に由来する。OはOcciput、後頭部のこと。後頭骨と首の境目の緊張を解放するワークだ。
施術者はクライアントの頭の方に、クライアントに威圧感を与えないように、顔をのぞきこむような姿勢にならないようにして座る。
後頭骨と首の境目に両手を、手のひらを上にして入れる。第1頸椎は鼻の下あたりにあって、手で触れることはできない。従って、第2、3頸椎あたりを親指以外の指(指先ではなく、指の腹)で支えるようにして、5分ほどそのままにしていると、後頭部が落ちてきて緊張が取れる。
このとき、指で持ち上げようとしたり、押えたりするのではなく、クライアントの頭の重みを指で受けるような感じで行う。クライアントも、自分から首を持ち上げたり、力を入れないよう、施術者に委ねる。
顎を引いていると頸椎は固く、顎が出ていると頸椎は柔らかい。常に顎を引いたままの姿勢でいると、頸椎は固くなり、顎を出したままだと、頸椎は柔らかすぎて、グニャグニャの状態になるのだそうだ。
(2)Groove グルーブ
grooveとは、溝、細長いくぼみという意味で、脊椎の両側のくぼみのこと。
首の両側から背中の方へ、両手を手のひらを上にして入れる。第1、2胸椎あたり(肩甲骨の角の少し上)のgrooveに指を当て、溝に沿って、指の腹で溝をスクープ(掻き上げる)する感じで、手前に引っ張ってくる。何回かに分けて、丁寧に引っ張る。第2頸椎ぐらいまできたら、受け止めたまま、少し待つ。
(3)Lally Special ラリー・スペシャル
首の下に、手のひらを上にして、右手を入れる。頸椎のgrooveに指を当て、引っ張るようにして持ち上げる。もう片方の手は頭がぶれないよう。おでこなどに当てる。首を持ち上げたとき、クライアントの顔は左側に傾いている。
持ち上げたまま、頭が落ちてくるまで待つ。
左の手でも同様に行う。
(4)Mother Cat マザー・キャット
親猫が子猫の首を噛んで持ち上げ、運ぶ様子から名づけられた。
首の下に片方の手を入れ、指と親手のひらで握り、もみほぐす。このとき、指が頸動脈にかからないように注意する。
左右の手を替えて行う。これを行うと全体がゆるむ。
(眠くなったので続きは明日)