題名のない子守唄

『 題名のない子守唄 』
[監][脚]ジュゼッペ・トルナトーレ
[音]エンニオ・モリコーネ
[出]クセニア・ラパポルト　アンヘラ・モリーナ　マルゲリータ・ブイ　クラウディア・ジェリーニ

　イタリアのとある都市に現れた忌まわしい過去を持つ女、イレーナ。
彼女は裕福なアダケル家にメイドとして雇われ、同家の４歳の娘テアと仲良くなる。
しかし、そんなイレーナをしつこくつけ狙う、謎の男の影があった。

≫≫ 公式サイト

０７/１０/１９　【　○　】
※　　◎・・・よかった　○・・・まあまあ　△・・・もひとつ　☆・・・おすすめ

　この映画、『観ていない人のために、最後は話さないでください』と言う前置きがあっての始まりだった。
「一体どんな結末が待っているのだろう・・・？」と思いながら観ていたのですが、
「そんな、人に言ってはいけないようなけ妻じゃなかったよねぇ～・・・」と言うのが
一緒に観に行った友達との感想でした。

イレーナの過去には一体何があるのだろうか・・・？
ほんのちょっとミステリータッチではあるけれど、
少しずつ明かされていく過去に眉をひそめながらも話に引き込まれていき、
イレーナの哀しい人生が描き出されていく・・・
なぜそんな人生になってしまったのか・・・？
その辺は明らかにならなかったけど、
哀しい身の上のイレーナがメイドとして雇われた家庭の娘との交流により
癒されていく姿がこれまた物悲しかった、、、。

０７－１２７　シネスイッチ

ふみ子の海

『 ふみ子の海 』
[監]近藤明男
[原]市川信夫
[脚]篠原高志
[音]沢田完
[出]鈴木理子　高橋恵子　藤谷美紀　遠野凪子　平田満　あおい輝彦　中村敦夫　水野久美　高橋長英　尾崎千瑛

　新潟の貧しい村で生まれ育ったふみ子は、その貧しさから幼くして視力を失ってしまう。
母親のチヨはふみ子を盲学校に通わせ、点字を習わせようとするも、
家計にはゆとりが無く、ふみ子はあんまとして働くことになる。

≫≫ 公式サイト

０７/１０/１９　【　○　】
※　　◎・・・よかった　○・・・まあまあ　△・・・もひとつ　☆・・・おすすめ

　よかったです。
でも、文章と写真だけで終わってしまったその後の部分ももう少し掘り下げてやって欲しかったなと思いました。
でも少女時代をつづったお話だからそこまでで終わりと言うのも仕方ないのかもしれませんね・・・

貧しさによる栄養不良で盲目になるなんて、今では考えられない話ですが、
当時はそう言うことがたくさんあったんだと思うと、今の飽食の時代が恐ろしいような気もします。

予告編を観た時には高橋恵子も盲目の役をやっていたとは気付きませんでしたが、
話の内容で盲目なんだとは理解できましたが、映像では盲目のようには感じられませんでした、、、。

実話を基にした作品なので仕方ないのかもしれませんが、
帝国軍人の理不尽さには腹立たしく、もう少しスカッとする場面が欲しかったです。

それにしても、ヘレン・ケラーが日本を訪れたと言うことを初めて知り驚きました。

０７－１２６　シネスイッチ