自称米子のプロモデラー

模型、フィギュア、ジオラマを製作するブログ

幻のブルドーザー戦車の製作 その十五

2024-02-05 11:46:44 | 模型

今日は朝から冷たい雨が降っていてかなり寒いです。

幻のブルドーザー戦車の製作も、もう15回めになりました。

戦車本体は問題無く形になってきましたが、やはりかなりわからない部分も有り、こちらの勝手な判断で作りました。

香取村の開拓に関わった「丹羽さん」たちのフィギュアも製作しなくてはならないので、こちらも地道に進めました。

右の方が「丹羽さん」です。

こちらの方が基本、ブルドーザーの操縦をされていたようです。

こちらの方は、操縦ではなく、戦車の進む方向が危険でないか、先を確認して操縦者に指示するメンバーのようです。

この写真に習ってフィギュアを改造しました。

服装や髪型を出来るだけ似せて作りました。

操縦している方々も、

1/35スケールのフィギュアなのでなかなか綺麗に作れませんでした。

ちょっと雑では有りますが、操縦者の帽子や、ゴーグル、服装は似たものになったと思います。

ジオラマの地面も粘土で造形して、乾燥させ、大山の「クロボク」と呼ばれる火山灰特有の色合いに仕上げます。

その後、雑草や樹木を植えてゆきますが、これが大変でした。

その話は次に!

 

 

 


幻のブルドーザー戦車の製作 その十四

2024-02-04 09:34:03 | 模型

今日も朝から寒いですが、ちょっとだけ太陽が出ています。

ここ山陰はこの時期、太陽が出る日があまりないのでひが照っているだけでちょっと気持ちが良くなります。

毎日鉛色の空と冷たい雨が多く気がめいります。

 

そんな今日も「幻のブルドーザー戦車」の製作です。

昨日、ジオラマベースになるスタイロフォームの整形をしました。

今日は粘土を盛って地面のキャタピラ跡などを作ります。

 

使用するのは「ラドール」と言う石粉粘土です。

この粘土は人形の制作等に使用する割りと高級な紙粘土ですが、この当時あまり安い粘土は質が悪く、使えなかったので、仕方がなく高級な紙粘土を使用しました。

今は「ウッディー粘土」を良く使用します。

安価で食いつきがよく、ひび割れしにくいのでよく使います。

ただ、ちょっと前までは一個350円ほどでしたが、今は390円ほどになっています。

何でもかんでも値上がりです。

この当時でも「ラドール」は、650円くらいしてました。

その粘土を木工ボンドを塗ったスタイロフォームに薄く塗りつけます。

木工ボンドを塗ってから粘土を塗りつけると非常によく食いつきます。

塗らないと部分的に剥がれたりして面倒な事になりますので、手間がかかっても木工ボンドを塗ることをおすすめします。

粘土を盛って乾燥する前にキャタピラを押し付けます。

このようにベルト状のキャタピラを指で押し付け跡を付けます。

このようにくっきりと跡がつきます。

ラドールは粘土表面が割りとさらさらしているのでキャタピラに食いついたりしないのが良いです。

さすが高いだけ有る。

これを繰り返して、

戦車を置いてみるとこんな感じ。

 

この香取の実際の現場のようなキャタピラ跡を作ります。

こうして地面を作ったら粘土が乾燥するまで搭乗員のフィギュアを作ります。

使用したのがこちら、

タミヤの1/35のロシア兵(左)と日本兵セット(右)。

戦車を操縦しているフィギュア3体と、立ちポーズ3体、それと、余った空間をドラム缶を運んでいる人2体を作ります。

こちらが戦車に搭乗するフィギュア4体です。

立っているフィギュアが「丹羽さん」になります。

座っている2体が高座型の搭乗員。

もう一つの座っている者が丹羽さんの低座型の操縦士です。

この他に、戦車が進む先を調べて操縦者に状況を伝える「水先案内人」のような指揮官的なフィギュアが2体必要です。

こちらが水先案内人。

これはおまけ的なフィギュアなのですが、戦車を動かすには燃料が大量に必要だったと思うので、ドラム缶ぐらいはあったのでは?ということで、ジオラマの空間があまったので、そこを埋めるために作りました。

ダークイエローのフィギュアがロシア兵です。

グリーンのフィギュアが日本兵です。

かなり改造しています。

顔もロシア兵は彫りが深いので削りました。

服装もジャケットを着ている者も居るし、だいぶ改造しました。

帽子も色々なのでエポキシパテと、紙を使いました。

どんなふうに改造したかは次回に。

続く!

 


幻のブルドーザー戦車の製作 その十三

2024-02-03 09:47:20 | 模型

今日は、「幻のブルドーザー戦車」のジオラマベースの制作です。

松の木の製作方法も何とかなり、他の樹木の製作も進んできています。

これが松の木用の枝パーツ。

そして、松の葉を貼り付けた状態の枝。

ほんの僅かですが、これを数百本作りました。

樹木の方は家族の者にまかせて、ジオラマベースの形状を作ります。

先ず、ジオラマベースの木製部分に木工ボンドを塗ります。

それに合わせて切り出したスタイロフォームを、

貼り付けます。

更に、地面の高低差を付けるため、25ミリのスタイロフォームを切り出して重ねて貼り付けます。

背景が、ちょっと高くなると奥行きを感じるように見えるので、奥側にスタイロフォームを重ねて貼り付けます。

重ねたスタイロフォームを滑らかに削りますが、大型のカッターでザクザク削ります。

大きなカッターが無ければよく切れる出刃包丁でも使えます。

熱線ヒーターの様な物が良いのでは?と思われると思いますが、熱線ヒーターは焼くときに有毒ガスが出るし、思ったより早く切れません。

カッターが一番早く加工できます。

こんな状態まで削り出します。

次に、80番くらいのサンドペーパーでゴシゴシ擦って、更に地面のデコボコを滑らかにます。

この後、紙粘土を塗りつけてキャタピラの跡を付けますが、その続きはまた次回に。


幻のブルドーザー戦車の製作 その十二

2024-02-02 08:46:43 | 模型

連日アップしてる「幻のブルドーザー戦車」ですが、今日も樹木の製作です。

鳥取県の大山ふもとにある香取村は、戦後、赤松林のジャングル状態だったそうです。

しかも人の手の入らない整っていない状態に表現しないといけません。

なので、「赤松林」と言っても整っていない、いろんな雑草も生えていた雑木林の様なイメージにならないといけません。

なので、いろんなタイプの樹木を製作します。

ハッキリ言って、戦車の製作より、この樹木の製作のほうがかなり大変でした。

昨日、松の木の製作はアップしましたので、今日は杉の木です。

先ず、松の木と同じ方法で幹と枝を作ります。

松の木より枝をクリスマスツリーの様な形にします。

そして、その枝にこれを接着します。

これは、ホームセンターの園芸コーナーに有る「ミズゴケ」です。

乾燥したもので、大きな袋にたっぷりはいって売られています。

それほど高価なものでは無いので一つ買っておくといろんな事に使えるので便利です。

樹木の葉っぱ以外にも草原の草などの表現に使えます。

これを、発泡スチロール用接着剤か木工ボンドで、枝部分に接着してゆきますが、小さくちぎって枝ぶりを考えながら接着します。

こんな感じです。

これをエアーブラシで塗装すると、

ちょっと枝の形を整えてやると、

こんな形になりました。

杉の木っぽくなったと思います。

次に、一番簡単な低木の製作です。

使用するのは、これ。

フォーリッジクラスターと言う鉄道模型のジオラマ用として、「KATO」が発売しています。

昔は袋の中パンパンに入って¥880だったのが、今は中身半分くらいになって¥1500くらいで売られています。

かなりの値上げです。

なので、なかなか使えなくなってきました。

ただ、100均で買える素材で似たような物を作る方法を見つけました。

米子城のジオラマを作った時にこれを大量に作ったので、それはまたいつかアップします。

このフォーリッジクラスターを銅線で作った枝に接着してゆくと、

こんな風に簡単に木が作れます。

この枝にミズゴケを貼り付けると、

こんな感じで、同じ銅線の枝を使ってもこんなにイメージの違う木になります。

他に、雑草を作る方法ですが、

これもホームセンターで買ってきた「やしの葉」を乾燥させた物です。

これを束ねて、カッターで切りつけます。

これを緑に塗装すると、

こんな感じの雑草になります。

フィギュアと比較して大きさが分かると思います。

山などに行くと、背の高い細く尖った雑草がたくさん生えていますが、それを再現できます。

これを帯状に作ったり、束ねて地面に刺してみたり、色々使い道があります。

他にも地面にミズゴケを直接貼り付けてエアーブラシで塗装したり、小さな木を密集させたり、自然のジャングルを参考に香取の未開拓時代を想像して地面を作ります。

ジオラマのベースが1200ミリx900ミリなので、かなりの樹木が必要になります。

戦車の製作より、かなりしんどい作業でした。

続く!

 

 

 


幻のブルドーザー戦車の製作 その十一

2024-02-01 09:00:46 | 模型

連日アップしている「幻のブルドーザー戦車」ですが、ここから一番大変だった作業になります。

鳥取県の香取村ですが、昔は「赤松林」だったそうで、今現在も一部赤松が残っています。

こんな木なのですが、ネットで色々検索しても1/35スケールで松の木を作ったという方はいないようです。

なんといってもこの形状が難しすぎる。

普通の木なら、幹や枝を作って、鉄道模型用の「フォーリッジクラスター」というスポンジ状の物をちぎって枝に接着すれば、すぐに樹木が出来てしまいます。

これがそうですが、スケールが1/400なので爪楊枝にフォーリッジクラスターを貼り付けただけでこんな感じが作れます。

松の木はこんな形ではないので、松葉いっこづつ製作します。

そこで、ホームセンターで見つけてきたこれ!

園芸用ロープ、シュロ縄をグリーンに染めたものです。

これを小さくカットして、

片側を木工ボンドで硬めて、

先端をほぐします。

これでなんとなく松葉の感じになってきたと思います。

それでこれを、銅線で作った枝に発泡スチロール接着剤で接着します。

かなりいい感じになってきたと思います。

なので、枝と松葉を大量に作りました。

一本目の松の木です。

まだ幹や枝を塗装していませんが、ちゃんと松の木になったと思います。

多少大味かもしれませんが、家族全員で松葉を「ちねって」もらい、枝に接着してもらいました。

ジオラマのベースの大きさから松の木を18本位作らなければならないようです。

それでも足りないようなら「杉の木」を作って増量します。

香取の現場に行った時、多少ですが、松の木の合間に杉の木も生えてましたので。

杉の木は基本、幹や枝の形は同じように作り、葉っぱをミズゴケにして種類が違う感じにします。

同じように作っても葉っぱの仕上げが違うとまるで違う木になるのが面白いです。

どんな木になるかは次回に!