「贖罪の奏鳴曲(ソナタ)」中山七里著を読み終わったところです。
幼女を殺害した過去を持つ弁護士の話。
少年院に送られ、名前を変え司法試験を受けて弁護士になった主人公。
高額報酬で弁護を受ける傍ら、
お金にはならない国選弁護人も引き受けている。
その理由は最後になって分かるのだけれどもね。
今度の案件は製材所を経営する父親が事故で意識不明になり、
生命維持装置のスイッチを切ったとされる母親の弁護です。
家に一人残っているのは脳性まひで車椅子の青年。
言語での意思疎通は難しく、
唯一動く左手で携帯画面を操作し、
打ち込んだ文章で会話するのです。
父親は息子が一人で会社を運営出来るように、
製材所の機材をオートメーション化した。
そのために借金をした。
その上、自分に高額な保険をかけた。
当然保険料も高額で、機械化のローンと合わせるとかなりの出費。
母親がその保険金を狙っての
犯行ではないかというのね。
スタート場面がアチャ〜なので、気持ちが重くなりなかなか先に進めなかったけど、
進むに連れてそこはホレ、時間を忘れて読みふけりました。
どんでん返しのどんでん返し。
ダブルの面白さ。
いや、どんでん返しの二乗かも。
ぜひ続編も読まなくてはね。
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【画像】中山七里著「贖罪の奏鳴曲(ソナタ)」
ちょうど今朝、木谷明さんのインタビュー番組
「それでも、信じる 負け続ける元裁判官」を録画で見たところ。
最高裁を62歳で退官し、70歳で弁護士活動を始めた方です。
「伝説の裁判官」とよばれる木谷明さん。彼をモデルとしたマンガやドラマも制作された。被告人の話を徹底的に聞き、向き合う姿勢はいかにして生まれたか、その半生を聞く。
(サイトに掲載の紹介文より)
ドラマ「イチケイのカラス」はこの方がモデルなのね。
インタビューの中で語られた子供の頃の話が印象深い。
兄に泣かされて、そのうっ憤を弟に向け泣かせた。
その場面だけを見た母に「あなたはお兄ちゃんでしょ」と叱られた。
元は兄の行為が原因なのに、と大人になって理不尽さに思い至った。
忘れてたけど、幼い頃のオカンも同じ思いを抱いていた。
このインタビュー番組「心の時代」は昨年に初回放送され、今回は二度目の放送でした。
再放送あります。
NHK、Eテレで7月16日(土)
午後1:00〜午後2:00です。
オカンはNHKの回し者ではありませ〜ん。