eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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交流耐圧試験10,350V印加

2010年06月05日 | eつれづれ
4日に行った動力変圧器、進相コンデンサ高圧側端子、一括にて交流耐圧試験10分間、10,350V印加。

試験前後に高圧絶縁抵抗測定。

二次側充電電流値は18.5mA程度。

検電器で印加電圧等を確認する。

交流耐圧試験10,350V印加して二次側充電電流18.5mA流れたので、この時のインピーダンスにおける交流透過のIc(対地静電容量成分電流)を18.5mAにするためには静電容量を0.0057μFにするとほぼ一致する。因みに公表データ100kVAの静電容量値は0.005μFである。そうすると進相コンデンサの漏れは無視!!無しとの事か??。

Igr(対地抵抗分電流)は当然、メガー無限大??で流れずインピーダンス虚部Zbのみ。

高圧絶縁抵抗測定の1,000V、2000MΩの場合でのIc(対地静電容量成分電流)mA値。

交流耐圧試験10,350V印加でも、tanδ値まで適当に持っていく土方電気ヤでした。
補足:
1.ブログUP等には構っておれないのだが1日の日課的になっているので...これも結構、写真取り込み、エクセル~画像貼り付け等、時間がかかる。

補足:
2.交流耐圧試験も要はかかれば良い程度の中学生でも出来る簡単な試験だが試験器等の100V電源は絶対に客先のコンセントから拝借しない事。万一、客先の漏電ブレーカ落としたらデータ消滅、とんでも無い事になるので自分の発電機電源を使用する。
今回の事業所では何十台のかなり大きなコンピュータ制御の編み機があり、誤作動でもさせたら大変な補償をくらう要注意なのだ。
それと、アースも単独に接地棒を打ち込みキュービクルよりのアース端子より取らない事。これも万一迷走電流でも流れてコンピュータ等がトラブルでも起こしたら補償問題となるクワバラ。本、交流耐圧試験は別の電気管理技術者より依頼されたもので現場の実態も指導勉強し、日々ボランティア活動に...。
【教訓】安易に客先の100V電源を拝借せず独立した電源を用意しアースも単独に自分で打つこと。結果、鳩山辞任の馬鹿げた理想論だけのノーテンキを排除し...迷走電流のループを作らない様にする。
40数年、お年だけ現場経験一筋??これだけ取り得か...土方電気ヤでした。
電源は9Aインバータ発電機より供給、電圧の変動もなく実に綺麗な10分間の印加グラフ。