eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
質問等はコメント欄にて。

骨董品の油入遮断器(OCB)と誘導(円板)型過電流継電器(OCR)の試験...。

2024年05月15日 | eつれづれ

   

油入遮断器(OCB)と2つの誘導(円板)型過電流継電器(OCR)。中の地絡継電器(GR)は、高圧気中負荷開閉器(VT.LA内蔵PAS)が付いていたので電源線を外して無効とする。

この油入遮断器(OCB)の最小トリップ電流も2.5Aで遮断するのでOCR設定3A時の最小動作電流試験でモタモタしていると遮断する事になる原理。

このタイプは本体操作はカバーが付いているが、確か中央電機製作所のものはトリップコイルが左右に2つ有りレバーを上げると遮断、投入操作の上部に赤のボッチがあり、これを押して手動の遮断が出来た。

昭和40年代の電気室内、高圧受電盤にあった油入遮断器(OCB)...某、大型デパート設備。

左より主遮断器→高圧進相コンデンサ用遮断器→電灯変圧器用遮断器→動力変圧器用遮断器。個別にプライマリーカットアウトスイッチ(PCS)があった。

瞬時動作設定は、差し込みタップでは無く古いバージョンの様だ。限時動作ターゲットが落ちてくる(オレンジ色)

何れも三菱電機(株)製のもの。

瞬時動作時限は0.050秒、50msで特に問題なく油入遮断器(OCB)はトリップした。

油入遮断器(OCB)の油タンクと刃が入り投入されている状態。油も真っ黒...40年超何もやっていない自家用設備。

この後、富士電機の小量油入Tシャルタ→真空遮断器(VCB)と代わった。

高圧進相コンデンサ開閉等に用いたオイルスイッチ(OS)も無くなった。

昨年、設備点検の依頼があった事業所の高圧受電設備。

以上、素人電気や向けに骨董品の設備をUPした。