皆さん、「ローマの休日」と言えば?
そう、オードリーヘップバーンの出世作。
その映画が合法的に、無料で手に入る
としたら?
そんな、うまい話があるのか。
あるのである。
なぜなら、ローマの休日は1953年に
制作されたのだが、著作権が切れて
いるのだ。
だれでも、無料で受け渡しできるので
ある。
著作権は通常、著作権者が死んでから
50~70年くらいらしいのだが、数年前
から、この期間を過ぎているらしいのだ。
この著作権が切れているものを、
「パブリック・ドメイン」と言うらしい。
そこで、クラシックなのである。
レコードのステレオ録音が始まったのが
1950年代なのだが、そこでフルトヴェン
グラー、カラヤン、ベームなど、いわゆる
名盤と呼ばれるものが録音されるのが
1950年後半から1960年代なのだ。
巨匠たちが、脂の、のりきっている時期
が重なっているのがこの時期だからだ。
そして、その録音の著作権が切れている
のである。
だから、ネットで見かけても、「ちょっと
ヤバいやつなんじゃねえの」と手を出さな
かった人も、「パブリック・ドメイン」であ
る、と明記されていれば、堂々とダウンロー
ドできるのである。
さかんにテレビCMで流れている「違法アップ
ロード」では、ないのだ。
それがまさに今、取り放題なのである。
このチャンスを逃す手はない。
ググればいくらでもヒットするので、リンク
しませんが、興味のある人はググってみて
ください。
あと、当たり前だが、たとえパブリック・ドメ
インでも、DVDとして販売された場合、材料
費、販売会社の利益、製品の運送費などで、
「他のものより安くはなるが、無料にはなら
ない」ので、あしからず。
まあ、「俺たちを、馬鹿にしてんの?」と
言われそうだね(笑)。
そんなこと、わかってるよね。
パブリック・ドメインは配給会社にとっても
メリットがあり、Amazonプライムで「ローマ
の休日」を見ると、タダの素材に金を払って
くれる、ということになり、おいしいのだ。
Amazon側は、どこにもお金を払う必要
がないため、「総取り」になるからだ。
通常だったら、20世紀フォックスとか
パラマウントに、素材の配信権料を払
わなければならないからね。
厳密に言うと、細かいところが違うの
だろうけど、ざっくり言うと、そういうことだ
と思う。
蛇足だが、「クラシックなら何でも無料
になる」ということではない。
クラシックの作曲家でも、ちょっと前、
例えば、バーバー、サティ、ストラビンスキー
あたりがギリギリで、それより若い作曲家は、
まだ、パブリック・ドメインには、なっていな
いのが実状だ。