山都町のそば屋さんから頂いた2013年のカレンダーを見ていると、
會津蕎匠会のメンバーの店の名前がたくさん書いてありました。
「行ったことある・・・ここも・・・ここも・・・?」
まだ行ったことがない店を発見。
しかも家から近いじゃありませんか。
これは行かなければなりませんね。
ということで今回は志ぐれ亭におじゃまします。
場所は、喜多方市には「喜多方プラザ」という多目的ホールがあるのですが、
その前の道路をどこまでも西に進むと、山沿いの道路とつながります。
今度はその山沿いの道路を北に向かって進むと、左側に見えてきます。
天気が良くて雄国連峰がきれい。
最初にお断りしておきますが、志ぐれ亭さんは「そば屋」さんではありません。
懐石料理屋さんだそうです。
ですから、そば以外の料理のほうが多いです。
もちろんそばには自信があるようですが・・・
料金も一般的なランチよりはちょっと高めのような感じがします。
メインは夜の宴会なんでしょうね。
場所的にも、ちょっと立ち寄るって感じではないです。
建物は西会津にあった築100年の民家を移築したそうです。
柱や梁が太くて立派です、さすが古民家。
今ならぜったいこのような家は建てられません。
私が最初のお客さんで、まだ部屋のセッティングができてないという
ことで、それまで女将さんと話しをしていました。
女将さんは喜多方市では老舗の仕出し屋さんの娘で、いかにも育ちが良い
というオーラが出ていました。
「昔はですね、**銀行があるところに私どもの『屋敷』がございましたのよ」
とか言ってました。
普通の人は家を「屋敷」なんて言いませんよね・・・
会津若松市より喜多方市の方が電話の開通が早かっただの、無理矢理磐越西線
をスイッチバックにして喜多方を通しただの、逓信省から好きな電話番号を
選んで良いと言われたとか、昔の「旦那衆」のハイソな世界のお話を
聞かせていただきました。
ある意味、お腹いっぱいです。
そばは別腹で食べましょう。
部屋の準備ができたようです。
では、何を食べますかな。
ご主人にそばメインの中でお勧めを聞いてみました。
「志ぐれ膳」がお勧めということで、それに決めました。
しかし神棚の前で食事ですか・・・まぁ、慣れましたけどね。
そばが来ました。
そばは地元のアマチュアそば打ちグループの人に打ってもらっているそう
ですが、どうして大した腕前ですよ。
イベントで販売もしているそうです。
そば粉は會津蕎匠会のメンバーですからもちろん「あいづのかおり」です。
十一(外一)だそうです。
ちなみに十一とは、十割のそばに一割にも満たないほどの一握りの
つなぎを使用して打っているものです。
普通にうまいです。そばが自慢というだけあります。
普段はオマケには興味がないのですが、懐石料理店ということでピーナツ豆腐
なるものが気になりました。
食べてみると・・・予想に反して甘くないです。
でも、ピーナツの香りはします。
へー、なかなかいけますね。
胡麻豆腐のピーナツ版ですかな。
もし宴会などの予定があったら行ってみてもいいかもしれません。
ランチも、もちろんお勧めします。
ただ、夜は予約しないと食べられないかもしれません。
注意してくださいね。