今回は一ノ木地区3軒目のりんどうそばです。
場所は前回訪問した「弘法そば」の隣りです。
詳しい道順は、私のブログの「弘法そば」の項目を参照してください。
最初にお断りしておきますが、ここのおばあちゃん(大将)は田舎
独特の、おおらかで、フレンドリーで、アバウトです。
「どっから来らっただよ?喜多方?んじゃ近いわっせ」 *)
「昨日は、どうせお客様こねぇど思って閉めてただぁ」
「これ今作っただ、食べでみっせ」
こんな会話が苦にならない方はどうぞ。
お客様として、しっかり接客してほしい方は不向きかもしれません。
*)注釈
山都町も喜多方市なのですが、近年町村合併したため、山都町と
旧喜多方市街を区別している人がまだ多いです。
お店の中は普通の民家ですが、けっこう古いです。
古民家のお手本(失礼)みたいです。
中二階とかあって興味深いですよ。
メニューは一種類だけです。
だからメニュー表はありません。壁に貼ってあるだけです。
聞きに来るのは注文個数だけです。
開店直後に入店したのですが、
「そばは打ったんだげんじょ、おかずがまだなのよぉ」
「ちょっと待ってっせ、すぐ出来っから」
いいですね、アバウトで。
そば食いにわざわざ来たんだから、喜んで待ちますよ。
しかし待つことなんと40分・・・
やっとそばが来ました。
「いやぁ、待たせて悪かったなぁ、サービスしておいたから」
出てきたそばは大盛り。
別に量を食いたい訳じゃ・・・気持ちです、ありがたく頂きます。
ここのそばはけっこう香りが強いです。
コシもけっこうあります。
昔から栽培している地粉だそうです。
おばあちゃん曰く、
「あいづのかおり?そんな訳わかんない粉、使わんにぃ」
へー、そうなんですか、とらえ方は人それぞれなんですね。
「いいそばを挽きに頼むと、すり替えられっちまうだよ」
「だから、自分でやんねど・・・」
おやおや、どこの世界も悪いやつはいるんですね。
そばはうまいのですが、残念なのはつゆが甘くて市販品レベル。
そば打ちの情熱はつゆにまでは及ばなかったか・・・
まぁ、そばがうまいので充分食べられますけどもね。
オマケの小鉢はおばあちゃんの冷蔵庫の状態によって変化します。
そんなことはどうでもいいでしょ?オマケなんだから。
でも意外とそばに冷や奴いいね・・・
しかし、網戸から入ってくる風の気持ちいいこと・・・
エアコンなしでも全然問題なしです。
背中から吹いてくる風を感じながらそばを食べるのはいいですね。
ぜったい、窓際がおすすめです。小川のせせらぎも聞こえます。
近所のおばちゃん達の会話も聞こえます。これも味のうちですよね。
お勧め度合いは?
隣りが強敵「弘法そば」なので、なかなかむずかしいですが、
理想を言えば、両方を食べ比べて気に入った方に通う、という
ことが出来れば最高です。
近くの方は試して見てははいかがでしょう。
最後に
行くときは事前に電話確認は必須です。
けっこう休みが多い店なので・・・
いきなりタメ口をきかれてもびっくりしないように。
それがおばあちゃんの”普通”なので。