あべちゃんの写楽生活

撮ることが楽しいのか、楽しいから撮るのか

ミラーレスを使わないわけ

2014年04月26日 04時30分15秒 | 写真

 

私はミラーレスカメラを持っていないし、持とうとも思わない。

小型軽量で使い勝手が良く、今のトレンドでしょう。

しかし、良いことだけならとっくに私は使っています。

雑誌を見ても、カメラ屋の店頭をみても良いことしか書いていないです。

ではなぜ私がミラーレスを使わないか、述べてみます。

 

その前にそもそもミラーレスカメラとはどんなものなのか。

一眼レフカメラはレンズから入ってきた画像を斜め45度に傾いたミラーで

上に反射しペンタプリズムでファインダーに送っています。

撮影の時はミラーが邪魔なので上に跳ね上がります。

シャッターを押したときの一眼レフカメラの独特の音はここから生まれるのです。

ミラーレスカメラは読んで字のごとくミラーがなく、常に画像がセンサー

に当たっています。

そのセンサーの画像を背面の液晶画面に「再生」しているのです。

だからシャッターを押すと、高画質のビデオをキャプチャーしているような

形になります。

第一にこの感覚がいやなのですよ。

自分の目で獲物を追ってしとめる的な、狩り的なおもしろさが欲しいんですよね。

 

第二の理由。

レンズと本体のバランスが悪いのです。

本体はミラーがなくなったおかげで軽量、コンパクトになりましたが、

センサーの高画素化に対応するため、レンズは大きく重くなっています。

カメラをホールドすると、いつも頭が重いし本体が薄いので不安定な感じがします。

 

そして最大の理由。

動く物が撮れないんです。

撮れないという言い方は良くないですね。

極めて撮りづらいのです。

試しにカメラ屋さんのデモ機でやってみてください。

すぐ見失いますよ。

 

こう言うと必ず「俺は動く物は撮らないから大丈夫」と言う人がいます。

でも人生なにが起こるかわからないじゃないですか。

子供の運動会だったり、友人から結婚式の撮影を頼まれたり・・・

そんな時苦手なものがあるといやなんですよね。

特に私なんか「いいな!」と思ったら何でも撮ってしまう

「雑食系カメラマン」ですので。


日光でのこと

2014年04月23日 08時54分09秒 | 写真

 

朝の3時過ぎ、私と友人は我が家を出発した。

この時間にでないと、日光での日の出に間に合わないのだ。

真夜中の鬼怒川温泉を過ぎ、東照宮を過ぎて、いろは坂に

着くのはだいたいいつも5時前だ。

 

この時間は我々早番(カメラ班)と夜勤(暴走班)との入れ替え

時間で、私たちはいつものように、改造車に抜かれながら

戦場ヶ原をめざしていた。

 

戦場ヶ原は日光国立公園の中にあり、広い駐車場がある。

逆をいえば、ここ以外に駐車してはいけないのである。

 

駐車場に入ると、すでにかなりの数の車があった。

さすがは、日光である。

各々の機材を担ぎ、われわれは戦場ヶ原の遊歩道をめざした。

 

遊歩道は尾瀬のそれと同じく、木の板が渡してあり、そこ以外は

歩いてはいけない規則になっている。

戦場ヶ原全体が湿地帯になっており、そこの生態系を守るためである。

 

我々は1列になって歩きはじめた。

遊歩道は思ったより狭く、いいポイントがあっても三脚を使うこと

がはばかれるのではないか、と思えるほどだった。

すれ違う見知らぬ人が、きさくに「おはようございます」

と声をかけてくれる。

なんでも、山のルールとか言うらしい。

 

どれくらい歩いただろか、遊歩道はゆるく左にカーブしていた。

すると、どうしたことか、私の2~3人前の初老のおじさんが遊歩道

からはずれまっすぐ歩き出したのだ。

え?

私は、なにがおこったのか、彼がなにをしたいのか、一瞬わからな

くて、かたまってしまった。

 

するとおじさんの行動からすこし遅れたタイミングで鋭い声がした。

「なにやってんだ、お前!」

見ると、おじさんより一回り以上若い、青年であった。

青年は続けて

「お前みたいなのがいるせいで、どんどん撮影できる場所がなくなる!」

と叫んだ。

 

みんな、声にはださなかったが同じ気持ちだった。

すこし、うれしかった。

私たちはカメラマンである以前に社会人である、大人である。

ルールは守らなくちゃならない。

おじさんは気まずさから、どこかに行ってしまった。

 

撮影のほうは、霧でぜんぜんだめだった。

でも、不思議とそんなにがっかりはしなかった。

撮影の後、関東からきた、という人に入れたてのインスタントコーヒー

をご馳走し、友人と3人で凍えながらコーヒーを飲んだ。

 

「あの若いの、なかなかやるね!」

「んだからよー!」

やっぱり話題は「それ」だった。

不思議と笑い声になっていた。

 

もう太陽はけっこう上まできた。

そろそろ日勤(観光客)がくるので、さっさと帰らなければならない。

帰り支度をして、駐車場に戻ったとき、一台の軽トラックが入ってきた。

すると軽トラックに積んであるスピーカーから声がした。

「温かいホットドック、コーヒーは、いかがですか!」

思わず私は時計を見た。朝の6時30分。

なんと、カメラマン相手の売店がオープンしたのだ。

さすがは国際観光地。日光、恐るべし。

 

白く見えるのは霜です。

これが朝日が昇ると同時に溶け始め、キラキラ輝いて木々の葉から落ちます。

2547325

 


恐怖、見切れ婆さん

2014年04月21日 12時32分47秒 | 写真

 

机の引き出しを整理していたら昔会社で使っていたUSBメモリーを発見。

何を入れていたんだっけ、と開いてみたら、

「いずれブログを始めたらアップしよう」とメモしたネタがありました。

今読み返してもまぁ、まぁ、いけそうなのでアップします。

 

何年も前の話、もう里では桜が終わってしまった、5月上旬、

まだいささか撮りたりなかった私は、喜多方市山都町

へと車を走らせていた。

山都町は標高が市の中心部より若干高く、桜の開花が遅いのだ。

 

町内を探してうろうろ探していると、ちょうど良い桜の木をみつけた。

そこは、緩い斜面に段々畑がひろがり、その中にポツンと

1本だけ桜の木があって、それがまさに今、満開なのだ。

桜の薄桃色にまわりの緑、近くには電線も民家もなく

ぜっこうの被写体であった。

私は、迷わずこの桜にきめた。

 

三脚を桜の正面にセットしカメラをのせて「いざ」と言う時、

近くにおばあさんが畑仕事をしているのに気がついた。

たぶん、この畑と桜の木の持ち主なのだろう。

私はカメラのフレームから出て行ってくれるのを待った。

 

ところが、ところがである。

よけてくれるどころか、かえって桜の木に近づいているではなか。

しかも、こっちを気にしている素振りもある。

 

これは?無許可で撮影してるから、いやがらせか?

私は三脚にカメラを固定したまま、おばあさんのところへ行った。

「おはようございます、みごとな桜の木ですね」

「そうでしょう!へへへ・・・」

「写真を撮ってもいいですか?」

「どうぞ、どうぞ」

おばあさんは満面の笑みを浮かべて、答えた。

なんだ、怒ってるんじゃないのか。

でもまあいいや、これで仁義も通したし、どいてくれるだろ。

 

ファインダーを覗いた私は、再びいらつくことになる。

どいてくれないのだ!婆さんが!

おまけに畑仕事も始めやがった!

 

しばらく待っていれば、どいてくれるのか?

「どいてください」と言ってくるかな。

色々考えているうちに、すっかり私のモチベーションは下がってしまった。

もういいや!と思い、婆さんが入ったままの状態で私は2~3枚

シャッターを切り、早々と帰り支度を始めた。

 

さて、婆さんにあいさつでもするか。

機材を抱えて私は婆さんのところへ行った。

「どうも、ありがとうございました。」

「いい、写真撮れたがよ?」

「はい」

振り返って帰ろうとする私に婆さんが言った。

「おら家さ、よってがんしょ(私の家に、おいでなさい)」

ん?お茶でも出すってか?

時間的にそんなに急いでいたわけでもないので、私は婆さんの

家におじゃますることにした。

 

座敷に通された私に婆さんは案の定、お茶をだしてくれた、が・・・

周りの壁を見て、愕然とした。

壁一面、額に入った桜の写真だらけなのだ!

しかも、すべてに婆さんが「入っている」。

 

驚いている私に婆さんは写真の一枚を指差して言った。

「これはプロの〇〇さんが撮ったもの」

なんでも、桜の写真だけでは弱いから、ぜひおばあさんも写真に

入ってほしいといわれたそうだ。

婆さんはそこで、この桜の写真には自分が不可欠と思い込んで

しまったらしい。

以来、度々やってくる桜撮りアマチュア写真家に自分も撮らせて、

その写真をゆずってもらっているらしい。

自分だけが見つけた秘密のポイントだと思っていた所が、けっこう有名

な所だったという「がっかり」と、まるで女優きどりで写真の演技を語る

婆さんの「うんざり」で、もうどうしようもなくつらくなってきた。

 

これは逃げるにかぎる。

そう思った私は、何と言ったか覚えていないくらいのいい加減な理由で

その場を立ち去ったのである。

写真をあげたのかって?もちろん、あげてないです、はい。


会津若松市 鶴ヶ城の桜 見頃です

2014年04月20日 21時45分31秒 | 写真

 

作品を公開するという立場上、撮影後作品を吟味し、必要なら

レタッチして公開、という順序になるのですが、ブログですのである程度

タイムリーな話題も必要と思い、今まさに見頃の鶴ヶ城の桜を

アップします。

 

場所は有名ですので割愛しますが、撮影のお勧め時間帯はズバリ、

午前8:30以前です。

なぜか?

この時間になると城内に人が入ります。

すると最上階の展望台から人の顔が出るんだなぁ。

失礼ながら、これが邪魔で・・・

ですからこの時間帯がお勧めです。

あまり遅く行くと桜の木の下で宴会が始まっちゃいますよ。

近くに無料駐車場はありませんので、1時間200円くらいは

覚悟していてください。

 

以前はどの石垣の上にも登れたのですが、今は場所が限定されています。

花見の時期と重なりますので、酔っ払ってだれか落ちたのでしょうか。

ちょっと残念です。

 

Img_8873

 

Img_8885

 

Img_8897

 

Img_8909

 

Img_8911

 

鶴ヶ城には梅もあります。

見る人はほとんどいません、残念です。

ぜひ、見て下さい。

 

Img_8926

 

Img_8932

 

Img_8935

 

Img_8942


ちょっと早めの会津の春風景

2014年04月18日 08時41分13秒 | 写真

 

以前は春の撮影は桜からスタートしていたのですが、今年は

少しフライングして早めのスタートです。

 

まだ裏磐梯はこんな状態です。

Img_8807

 

氷が張っていますが、もう上には乗れません。

Img_8811

 

人のいない毘沙門沼です。

Img_8818

 

去年の秋の同じ場所からの撮影のものと比較してください。

季節、時間、天候によってこれだけ沼の色が変化します。

Img_3547

 

Img_8857

 

Img_8866