皆さんご存じの通り、私は趣味で写真をやるんですが、部屋に
写真ばかり飾るとリアルすぎてつまらないときがあります。
うまく表現できませんが、なんかほわ~んとした雰囲気が欲しい時
ありません?
そんなときは絵とかいいですよね。
と、いうわけで絵を飾ることにしたのですが、私は骨董趣味も
お金もないので、ピカソやシャガールなどはいりません。
なんと町の古物店に無名(失礼)の作家のリトグラフ(版画)が
あったんですよ。
しかもサインとシリアルナンバー入りのオリジナルです。
四隅にシミがあったので安くて3,800円でした。
パリのサクレクール寺院です。
けっこうよさげでしたので、これに決めました。
さて、額がついていないのでどうしようか。
どうせ写真と同じでサイズは規格品だろ?
ところが考えが甘かったです。
一応、画号という規格はあるのですが、作家が独自のサイズで
作成している方が断然多いのです。
紙のサイズを測ってそれが入る額を探し・・・
画面のサイズを測ってマット台紙のカットを依頼・・・
1週間待って10,000円の支払い。
いやぁ、こんなに大変だとは知りませんでした。
親戚のおばさんも、写経したものを掛け軸に表装してもらった
ら20,000円かかったって言ってました。
意外な物にお金ってかかるんですね。
初めから規格品サイズに刷ってくれればいいのですが、
それでは芸術家魂が許さないのですかね。
えらい迷惑です。
今度美術館などで絵や版画を見たときには、絵より額に目がいきそうになります。
なんでも、古い絵画に合わせるために同年代の額がとんでもない金額で
取引きされているそうですよ。
そりゃそうですよね、ダビンチの絵をコ*ヨの額には入れられないですから。
額についているホコリも大事にとっておくそうです。
炭素年代測定をすればホコリも年代物ってことなんでしょうね。
実際の絵画の真贋判定にも炭素年代測定は使用されているそうですよ。
後でネットにて版画の作家をググってみましたら、まだ存命で同じような
作品が額入りで20,000円でした。
まぁ、結果的に相場ってとこでしたね。