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ゴッド・ガン その他

2017年01月08日 | SF
SFマガジンで読んだものもあるけれど、久しぶりにベイリー節。
炸裂ぶりは前の短編集「シティ5からの脱出」のほうが上のような気もするけど、
今作は「邪悪の種子」が入っているので、それだけでオケ。
「邪悪の種子」は珍しくまっとうなSFで、何万年スケールの話を短編に押し込めてあり、
「SFだなあ」の感覚を楽しめます。
表題作はいかにもキリスト教圏のヒトが考えたオハナシです。
カミサマつながりで「平田篤胤」(平凡社新書)。
この人は本居宣長の「没後弟子」と自称していたわけですが、
他方天狗にさらわれて天狗のもとで暮らしていたと話す少年の聞き書きを
「マジメに」書いている人でもあり、そのあたりの整合性を読んでみたいと思ったので。
国粋主義の親玉みたいに言われていますが、
霊界と世界(外国)を同一視してしまう精神性に帰するところに
その源があり、ということらしいっす。
(「仙境異聞勝五郎再生記聞」は岩波文庫で出ていますが今一つ読む気になれず」)
で、正月なので「三種の神器」(河出文庫)。
レガリアではなく「神の器・神器」とはなにか。
読んでいくと著者がぐっとrightのほうの人だと分かり、
チョイスを間違えたと思う。

■ゴッド・ガン ハヤカワSF文庫
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