恐ろしいご都合主義で展開する少年向け小説。
平気で敵を殺しておきながら、
自分が敵に捕まると「スパイの扱いは国際法にのっとって」などと言う主人公の少年に、
どれだけの読者が共感できたのか。
そのうえ「日本の正義は」などと説教するのですから口アングリです。
しかし、解説を読むと当時人気はあったようです。
ぎゃくに、そういった支離滅裂な主人公を軍部の花形に据えることで、
軍人のファナテッィクなところを伝えようとしていた、と思えなくもないです。
今の目から見れば、という前提で。
現在、周五郎のこういった作品を文庫で出す意味はどこにあるのか。
たしかに3巻やこの4巻の小説的なうまさは頷けるものの、
周五郎自身は封印したかったのではないか。
平気で敵を殺しておきながら、
自分が敵に捕まると「スパイの扱いは国際法にのっとって」などと言う主人公の少年に、
どれだけの読者が共感できたのか。
そのうえ「日本の正義は」などと説教するのですから口アングリです。
しかし、解説を読むと当時人気はあったようです。
ぎゃくに、そういった支離滅裂な主人公を軍部の花形に据えることで、
軍人のファナテッィクなところを伝えようとしていた、と思えなくもないです。
今の目から見れば、という前提で。
現在、周五郎のこういった作品を文庫で出す意味はどこにあるのか。
たしかに3巻やこの4巻の小説的なうまさは頷けるものの、
周五郎自身は封印したかったのではないか。
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