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インドの人名、神の名、地名その他の固有名詞の持つイメージを、
著者と共有できないので(こちらがインドに関してまったく疎い)、
物語世界を頭の中で描けないうらみはあるにせよ、
過剰すぎる言葉の厚みが心地よいです。
著者のイアン・マクドナルドはアイルランド人で、小説書くかたわらテレビのディレクターもやってるそうで、
小説を書くことにかんしてはスランプだった時期があるそうです。
「火星夜想曲」のあとがきに書いてあるような威勢のよいコメントはデビューしたころのもので、
長く生きてるとそれなりに浮き沈みがあったみたいで、
そのへんの「苦味」が作品に反映されているのでしょうか。
どの作品も結末がどうあれ、若い主人公たちが挫折する点は共通しているようです。
現代SFとして当然ながら、サイバーハイテクが当たり前のように描かれている以上に、
ネットメディアの存在がストーリーに大きな部分を占めているのは、
著者自身がテレビディレクターをしているからでしょうね。
大英帝国に征服された国の作家が、同じような過去をもつ国を舞台に作品を書くとき、
そこにどんな思いをこめているのか。
近未来のインドなので、とっくに大英帝国の支配は過ぎた過去になってはいるけれど、
結局は内乱の果てにいくつかの国に分裂してしまったマクドナルドの描くインドは、
アイルランド内戦を思わせなくもない、です。
ベタですが。
著者と共有できないので(こちらがインドに関してまったく疎い)、
物語世界を頭の中で描けないうらみはあるにせよ、
過剰すぎる言葉の厚みが心地よいです。
著者のイアン・マクドナルドはアイルランド人で、小説書くかたわらテレビのディレクターもやってるそうで、
小説を書くことにかんしてはスランプだった時期があるそうです。
「火星夜想曲」のあとがきに書いてあるような威勢のよいコメントはデビューしたころのもので、
長く生きてるとそれなりに浮き沈みがあったみたいで、
そのへんの「苦味」が作品に反映されているのでしょうか。
どの作品も結末がどうあれ、若い主人公たちが挫折する点は共通しているようです。
現代SFとして当然ながら、サイバーハイテクが当たり前のように描かれている以上に、
ネットメディアの存在がストーリーに大きな部分を占めているのは、
著者自身がテレビディレクターをしているからでしょうね。
大英帝国に征服された国の作家が、同じような過去をもつ国を舞台に作品を書くとき、
そこにどんな思いをこめているのか。
近未来のインドなので、とっくに大英帝国の支配は過ぎた過去になってはいるけれど、
結局は内乱の果てにいくつかの国に分裂してしまったマクドナルドの描くインドは、
アイルランド内戦を思わせなくもない、です。
ベタですが。
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