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チラシの裏

白魔

2015年12月11日 | ミステリ
期待が大きいとがっかり感も大きい。
別冊宝石で読んだときは、期待していなかったんですね、きっと。

「殺害者は分かったけれど犯人が分からない」
というヒネリの一点に賭けたプロットが評価されるのか、どうか。
伏線はけっこう張り巡らせてあるんですが、いかんせん小粒な感は否めません。
あとラストの意味のないツイストは必要だったのか疑問。
そして探偵役のケイン警視のキャラクターが無味無臭な点がじつに残念。

スカーレットの作品は「エンジェル家の殺人」以外は、
いまでいう叙述トリックのようなヒネリの効いた(効いていないものもあり)プロットが特徴的です。
「エンジェル家の殺人」だけが例外的に本格ミステリなのは、理由があるんですかね。
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