風とカモメの街に暮らして

海外生活、20年、シニアの生活を綴っています。                   

イギリス人の老後の暮らしを、目の当たりにして😢

2024-10-01 00:29:30 | 海外生活 お金の問題


昨日は、90歳になるキャシーのお宅に招かれました。
キャシーの旦那様のリック(85-87歳くらい)は、何年か前に、白内障の手術を受けてから、
だんだん視力がなくなり、殆ど失明に近い状態になりました。
1回目の手術は成功したのですが、2回目の別の目の手術をしたのが、うまく行かなくて、失明に至ったようです。(失明と言っても、かすかに見えるそうですが)

それで、キャシーは2年ほど前に、旦那さんをケアホームに預けることにしたのです。
今も、彼女は、街の一等地にある海が見渡せる、アパートメントの最上階(9階)に住んでいます。見晴らしの良い広い3ベッドルームと、広いラウンジに、これまた広い贅沢なダイニングキッチンもあります。バスルームも2か所あります。
アパートを取り囲むバルコニーも、とても贅沢な眺めです。

旦那さんが入居しているケアホームに一度だけ行きましたが、建物に入った途端、おしっこの臭い、そして、旦那さんは、狭い狭い部屋のベッドに横たわっていました。
体は元気で食欲もあるそうです。
あの贅沢なアパートから、こんなケアホームに来るなんて、とショックを受けたものです。
そこは、政府が、かなり、資金援助してくれるケアホームだそうです。
それでも、キャシーが言うには、毎月、ケアホームに支払う費用は、1280ポンド(日本円で、約25万円くらい)なんだそうです。高いです。こんなケアホームで、こんなに高いなんて!
うちの夫は、「あんなところに入るなら、死んだほうがマシだ」と言ってました。

ちなみに、先日亡くなったローズマリーのケアハウスは、1か月、6000ポンド(114万円くらい)という値段でした。彼女は、結局、1年間しか住んでいませんでしたが。

キャシーと出会ったのは、こちらに来て間もない頃でした。
彼女は、自分のバースデーには、ダンスグループ(彼女はベリーダンスを教えています)を招いてホテルでパーティを開いていました。
私も数回、招いて頂いて、ピアノ演奏などを頼まれたりしました。

いつも、賑やかなのが大好きな彼女、そして、彼女にはオーストラリアやスペインなどに3人の娘達が暮らしており、しょっちゅう、旦那さんと一緒に、または時には、一人で旅行していました。90歳になった今も、とても頭がしっかりしています。旦那さんがケアホームに入る前までは、一人でオーストラリアに1か月ほど滞在していました。
彼女は、友人知人も、国内、国外問わず、大勢います。ロシア語、スペイン語、フランス語など、いろんな国の言葉を流ちょうに話します。

昨日、招かれた時、「何か持って行きましょうか?」とText メッセージを送ると、Text で返事が来ました。
「私は、前菜とデザートを用意するから、」というメッセージでした。
その時、ちょっと、嫌な予感がしましたが、メインミールは、私たちが準備して持って行かないといけないということかな?と思いました。

旦那さんのリックが元気だった頃は、料理好きなリックが殆ど、料理を作って、もてなしてくれました。でも、キャシーは、家の中は、とても綺麗にコーディネイトするのですが、どうも、料理が苦手のようです。

昨日、招かれた時も、テーブルは美しくコーディネイトされ、キャンドルが灯され、窓からの景色も、絶景で、まるで、ホテルのラウンジにいるようでした。

昨日は、もう一人の女性も来ていました。最近、ご主人を失くしたということです。
私たちは、昨日は、ケバーブを買っていきました。
これだと手軽で良いかと思って。サラダもついてるし。

昨日は、荒れ模様で、キャシーのアパートの大きな窓からの眺めは、それはそれは、ダイナミックな荒れた海の眺めで、写真を写したかったのに、急いでたので、カメラを持ってこなかったことを後悔しました。

キャシーが前菜を出してくれました。
それは、アボカドと、パプリカの冷えたものでした。
正直、アボカドは食べれましたが、パプリカは、まずくて、食べれませんでした。
夫も、帰ってきてから、「あんな、酷い料理は、食べられなかった。」と言いました。
私も、正直、無理に食べようとしたのでしたが、気持ち悪くなって途中で残してしまいました。
せめて、缶詰のスープでも振舞ってくれたら、もっと美味しかったのに、と思います。
寒い嵐の日に、あの冷たい料理は、きつかったです。

前菜が済むまで、キャシーは、私たちの持ってきたケバーブをオーブンで温めていました。
私は、せっかくのケバーブが、乾燥しすぎないか、焦げないか、気になって仕方ありませんでした。

彼女は、私たちに振舞うワインを開けた時も、プシューと、失敗して、私の服にワインが飛び散ってきました。
「きゃ~」と思わず叫んで、飛び上がってしまいました。まるでコメディです。(;'∀')
しかし、悪びれる様子もないところが、彼女らしいです。(;^_^A

幸い、紺色のセーターを着て行ってたので、しみにならなくて、良かったです。

私たちが、持ってきたケバーブは、大変、気に入ったようで、ゲストの方もキャシーも「美味しい、美味しい」と喜んでくれました。Shishi KebabとKofte KebabのLサイズを二つ、買ってきましたが、4人で食べても十分すぎるくらいの量でした。

でも、お値段が、25ポンド(4800円くらい)もしました。
Take outでこの値段なんて、そうそう、Take outも出来ないなと思いました。
以前は、レギュラーサイズで、7-8ポンドくらいの値段でした。
でも、考えてみたら、Lサイズって、二人分くらいあるから、結局、1人分、6.5ポンド(1200円くらい)だから、リーズナブルなのかもしれない。

昨日から嵐、今日も一日、晴れ間は少しあったようですが、風が強く雨嵐模様です。

土曜日は、素晴らしいお天気で、レッスンの合間に、丘にフリスビーをしに行きました。







行く途中の道で、靴がケーブルに、ぶら下がっていました。
夫が言うには、これは、麻薬取引の時の合図なんだそうです。



スタジオジブリのような雲





今夜はビーフカレー、夫が昨日から煮込んでくれたもの、最後に私がカレーペイストで味付けしました。サラダは玉ねぎ麹ドレッシングで。





海外に住んでいると、老後の暮らしを、どうするかが、心配になってきます。
日本に帰りたくても帰れなくなったり、何よりも住む場所が一番、気になることです。
夫がいる間はいいけど、一人になったら?
子供もいないとなると、やはり、母国に帰りたくなるというもの。
でも、日本の暑い夏のことや、地震のことを考えると、どうしたらいいのか、途方に暮れそうです。

60代のNY在住のアンさん、コメントも、とても参考になりました。

【NYで働く60代】老後の誤算 遠い故郷日本 ジャガイモのガレット ブルーベリースムージー

https://www.youtube.com/watch?v=-n7g2FatSEY




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