なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

強きを挫き、弱きを?

2007-06-01 00:18:00 | Weblog
 「強きを挫き弱きを助ける」・・・”水戸のご老公”というか”怪傑黒頭巾、正義の味方、TVでは8時半頃に必ず現れる。
 さて囲碁の世界・碁会所では私みたいな”ノビ太”を助けるドラエモンはいない。
  囲碁ですから良いことも悪いことも、勝つも負けるもせべて自分の責任とはっきりしています。
 そういうことがはっきりしていて、逆に碁の魅力でもあると考えています。
 
 碁会所などで点数製で打っていて、勝てば上がり負ければ下がる・・・”強い人=勝って相手から点数を奪う=悪い人”みたいに例えてこういう強い人と対戦して、戴いたハンデを利して勝てば「強きを挫き(悪い人に勝ち)弱きを助ける(自分の点数が増える)」という上位者は悪人みたいな勝手な言い分です。
 強い人というものは、時として下手を悲惨な目に合わせ、自分は絶体絶命のピンチを紙一重で逃れる・・・憎たらしいくらい強いので、本人の性格は関係なくまるで悪代官みたいに下々から搾り取り、世にはびこるようなものの例えです。
  普通点数制で打つ場合(サンサンなどでもそうですが)1局ごとに点数が変化します・・・しかし昔通っていた囲碁センターでは点数は1ヶ月固定制なので月内は変わりません。
 これはメンバーのカードに公式的月例リーグ・各自の3番勝負が記録されてこれを月末集計して、翌月の持ち点数になる仕組み。
 これだと毎月の変動が余りにも大きいので、合計点のプラスまたはマイナスの三分の一の変動幅となります。
 つまり、その月リーグ戦で10勝ち越したとすると、翌月はその月より+3点の点数で打つことになる。
 そういうことですから、各人の点数が”本当の棋力”より下ならばその月は稼ぎ時となる筈。

 いずれにしても長い目で見れば、大雑把な表現で・棋力が一定であるならば点数もある点で留まっているはずです・・・ということは、その地点で勝敗の数が拮抗していることになります。
 そこで問題・・・前にも一度話したことがありますが・・・自分の感覚では自分より上の点数の人との対戦成績と、下の人との対戦成績は違うような気がする。
 自分が2子、3子置いて対戦した時の成績と、相手が2子以上置いたときの対戦成績の比較です。
 私の感じでは置いた場合の勝率は恐らく4割以下のような気がする、そして置かせたときは6割を越えていると思われる・・・そのトータルがジャスト5割。
 つまり下の人から点数を搾り取って、上の人に貢いでいる?

 尤もこのパターンでは上の人のところではかき集められた札束(点数で)で溢れ、一番下のところは砂漠地帯になってしまいます。
 ですから一番上のところでは余った札束を燃やして、一番下のところでは一定の水準を保つように供給するシステムがあるのだと思う・・・
 もしかしたら私みたいな長いものに巻かれて、弱いものいじめで保身するパターンではなくて、ハンデを利して強い人から小判をもぎ取って、貧しい人にばら撒く・義賊みたいな打ち手がいるのかも知れない・・・。
 そうでなくては金は(点数は)天下の回り持ちにならないでしょう
  きっと「強きを挫き弱きを助ける」人が居るはず。
   さてそういう人は強いのか弱いのか?
 私の場合は「弱きを挫き、強きを助ける」