なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

早く気がついてくれ

2007-06-08 23:34:37 | Weblog
 毎週水曜日は私が事務所にいないのでこの日はF・Kの対局日
 それ以外はずっとFさんと打ってきたので、今日はKさんから声がかかるのかなと思っていると、Kさんは悠々と新聞を広げて持参のお弁当を食べている。
 一方Fさんは、いつものことだけれど2,3分フライング早昼。
  Fさんから声が掛かった。
 1階の対局場(男子休憩室・TV付畳の部屋でゴロ寝出来る)に降りながらFさんの話で納得がいきました。
 夕べは(終業から退出時間の間)で二人は相当打ちまくったらしい。
  「初め3子からで、4子のなったけれど、Kさんの先になり最後は2子で終わった」とか。
 なるほど家に帰る僅かな時間で打つものです・・・でもかすかに疑問点があったので「それは1番手直りですか?」と訊くと、なんと
 「イエ、3番手直りですよ」  
 何ということだ、これでは10局は打っていると思われる。
  Fさんが言うのには「石が捻り合って、取られたら投げみたいな碁ですから、1局15分くらいのものですよ」
 それは普段の二人を見ていれば想像がつかないことは無いけれど・・・
  昼休み碁は超早碁でも、夕方の碁ならジックリ打っても良さそうなのに・・・
 「取られたら投了」これは一見潔い・気持ちの良い碁?
 でも、圧倒的劣勢を何とかしようと思わないのかな?それに決定的な劣勢を回避しつつ形勢の挽回を図るとか・・・
 こういうのを”汚い碁”と見ているのだろうか、それとも単なるクソ粘り?

 階段を下りて休憩室に向かいながら、相変わらずFさんは「俺は考えないから・・・」と言っている。 
 正直言ってこういう発言は腹が立つのですよ・・・職場では聞き流しますが、碁会所とかコミュニティだったら絶対に打ちません。
 「こういうことを正面切って相手に言うということ自体失礼だと思わないのかしら」それとも私は挑発されているのかな 
 
 挑発的ということではもう一つあります・・・「考えていない」という人が私にか勝つと大喜びします。
 こういうことで、「考えていない相手に負かされて、目の前で大喜びされるのは厭なものです」
 私はそこまで人間が出来ていません。
  ところでFさんは4月に4子置いてきたので、このときは私の方から「3子で良いのでは」と提案しました。
 私にしても1隅空いていると楽ですから。
  しかしFさん思うに任せないところがあったのでしょう4子に直した。
 4子ではFさん1勝(20敗近い)
  それで先日からからは自分から5子に手直ししてきた。
 但し動機はやや不純?
  「5つ置けばそうは簡単に負けない」「白を撃破して勢いに乗り、4子に戻す」そんなことを考えていたらしい。

 しかし案に相違して5子でも思うに任せないらしい。
  5子での成績は私の4勝1敗1判定負け1打ち掛け・・・
 これでもFさんは「俺は考えないから(負ける)」と言っている。
私は腹黒いから本音では「決して私はせかせたりしないから、好きなだけ考えてから石を置いてくれ」と思っているのです。
 当然昼休みでは終わらないのですから、棋譜に残して翌日打ち継げば良い。
  1局に1週間掛かっても良いではないですか。
 そういう対局なら棋譜を持ち帰って家でも検討が出来ます。
   その1局は昼の早碁何十局より身になると思うのです。
 勿論これは口に出しては言いません。
  言うとなんだか角が立ちそうな気がするのです。

 さてFさんの「俺は考えていない・・・」発言は相手に失礼だとは思わないのだろうか?
 その辺が常識人であるはずのFさんの感性が疑われるのだけれど・・・
  ともあれFさんは「5子でヨモヤ簡単には負けまい」と思っていたらしい
 ドッコイこちらとしては「考えない人にそう簡単に負けられません」
  尤も心理的には両者に大きな差があります。
 Fさんは簡単に勝てるはず・負ける筈が無い・・・対するこちらは5子なら黒が普通に打てば白はどうしようも無いのだから、勝敗はハナっから度外視して気楽な気分。
 この差は大きいのです。
  このごろではFさんの発言も少し変わってきて、「5子が丁度良い・・・」と当初とはだいぶ違ってきている。
 しかし
私の本音は「Fさん!甘い!!」
 もし「考えない碁」が続くなら6子は必至、場合によっては7子もあると思っています・・・口には出せないです。