なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

夜明け前の激闘

2008-01-28 18:42:32 | Weblog
 始めにタイトルを「払暁の大激戦」みたいにしようと思ったのですが、言葉のイメージ余り宜しく無いような気がしました・・・まるで大日本帝国陸軍みたい。
 それに本人だけが激戦だと思っているだけで、見る人が見れば単に喧嘩好きな軍鶏が暴れているだけにみえるかも
  ともかく今日・月曜日の朝にとんでもなく早く目が醒めてしまった。
 日頃から体が疲れるような仕事をしていない・・・
 一日に一度は汗をかくくらい体を動かすのが理想的だけれど、真冬ではあるしこの寒さで自転車で少々走っても汗などかきません。
 事務室はというと、省エネに相当協力的ですから事務服の上に防寒衣を着用している人も居るくらいです
 マア業務内容によっては冷や汗はかきますが、最近はなれもあり顔の皮も厚くなりそれさえかきません。
 土日などは余程の用事か図書館に行かなければ家から一歩も出ない典型的な「出不肖」ですから、次の月曜日などは用も無いのに目が醒めます。
 これも当人の年令と兼ね合わせ自然の摂理かもしれません。
 
 ともかく表が真っ暗な時間に目が醒めてしまいました。
  この辺りは集合住宅街なので明け方は新聞配達のバイク・自転車が走り回る気配がするのですが、それがいつもなら3時半ころ
 それも聞こえないのですからおそらく3時頃でしょう。
 まあ、目が醒めてしまったものは仕方ないからとりあえずネットに
  そういう習慣です
 夜明け前ですが対局者は居るし、なんと知っている名前の方(ネット碁のお馴染み・お知り合い)が対局待ちになっている。
 彼も私みたいに目が醒めたのだろうか?
  年令が近いとか・・・
 彼の点数を見ると少しいつもより低い気がしますが、当店も連敗中につき下がっているので、相対的な距離は前に打ったときと同じくらいです
 対戦内容の記憶で言うと・・・確か2,3局は打っているはず
  かなり手こずっているような記憶がある。
   でもまあこんな時間に出会ったのも何かの縁ですから、1局お願いしなければ義理が悪いと言うもの。
 かなり手こずっているが、あれは両者普通の調子の時の対戦で、今回は両者不調同士の対戦・・・ハンデという距離は同じだけれど、どうなることやらです
 以前の対局内容はハッキリしませんでしたが,打ち始めて何やら蘇るものがある
  棋譜的な記憶では無いけれど、棋風というか打ち筋と言うか・・・
 『そうだ、この人は私と同系タイプだ!』
  これがリアルで、口に出して言ったのなら「失礼な、馬鹿なことを言わないで下さい」と叱られるかもしれませんが、私としては「てこずった理由」が分かった感じです。
 相撲で言うと、押し相撲は同型の押し相撲で先手を取られると意外と脆いみたいな感じで、得意なことを先にやられてしまって持て余すみたいな
 この方も地で先行して来る
  私もそういうのが好きだけれど、先に槍でつつかれるみたい・・・やはり丈夫な盾は必要な物ですね・・・矛も盾も
 さて中盤で私の方が上に、強引に・足早に地で先行した上に相手に出来かかった大模様に楔を打って3割程度値切った感じ。
 こうなるといくら温厚な相手でも堪忍袋の緒が切れるでしょうね
  囲碁の勝負は最終的にはどちらの地が多いかと言うことなので、早い話が相手よりたくさん地を作るか、相手の地をより削るかの分けですが・・・
 最終手段としては相手の薄みをついて、相手を根こそぎに出来ないまでも、ちぎって懲らしめれば形勢が逆転するわけで、、、
 プロレスなら力道山もジャイアント馬場も始めのうちは相手の汚いファールに我慢をしているのだが、最後は怒りが爆発して・・・と言うストーリーで最後は正義は勝つみたいなところがあるんだけれど
 囲碁の場合はそうはならないことの方が多いらしく
   我慢を重ねて受けてきた人が急に手の平を返したように戦いを挑んでも・・・変調みたいなところがあるので難しい
 (勿論空威張りみたいな相手ならお灸をすえることもあるから、どちらとも言い難いけれど)
 
 ともかく相手も一歩踏み込んで反撃体制を見せる
  私もそれなりに急所を疲れているのですからピンチではある・・・しかし相手も一杯一杯の反撃だから更に反撃を加えるチャンスでもあるはず。
 相手が「勝負!」と来た時に「御免」と謝るわけには行かないでしょう
  いや相当な大差ならそれも有りかも知れませんが、たいていの場合流れが悪くなりそうです。
 だから相手の勝負手・勝負体勢にまともに戦いに引きずり込まれるのは良くないし、さりとて逃げ回っていてはいつの間にか形勢を損じるでしょうからこの辺の呼吸が難しいかも知れませんね。
 そうは言っても・・・普段冷静そうな振りはしていても根は師匠ゆずりの鉄火肌・・・こう見えても○○の生まれ(関係ないか)
  大激戦の火蓋が切って落とされました。
 今朝は私に運が向いていたらしい
 先に仕掛けた相手の方がやや薄いのに仕掛けた形だから、その弱みを突く事が出来ました。
  相手の弱い石を追って相手の大模様に侵入・・・勿論私の地も減ったけれどそれ以上の成果もあったみたい・・・
  さて終局は4時前
 相手が投了した時に気がついたのだけれど、見物の人が二人居た
  これに気付かずに打っていました
 ネット対局室で並べ直さずに、一旦退室して自分の棋譜倉庫で並べ直し・・・寄せまで打つとどうなるかを確認、、、勝負どころでの確認、、、どの辺りで流れが変わったのか、、、
 さてそれでも未だ4時半・・・半端だけれどまた一眠りすることにします
   多分女房殿が6時半には起こしてくれるはずですから2時間ある。