秋季展 茶の湯の美 -利休から宗旦へ-
2007年10月2日から12月9日
畠山記念館
千宗旦(1578-1658)没後350年を記念し、利休と宗旦の茶の湯に焦点をあてた展覧会。
安土桃山時代の茶人、千利休(1522~91)は、織田信長、豊臣秀吉という時の権力者に仕えて茶の湯を大成しました。晩年秀吉の怒りを買い、自刃しましたが、利休の創意した茶は、その子少庵と道安に受け継がれ、孫の宗旦に至り定着をみました。とくに宗旦は、茶の湯興隆の礎を築いて「侘び宗旦」と呼ばれています。この度の展覧会では、彼らが残した筆跡や茶器と、所持した茶道具、好み物をご覧いただきます。利休と宗旦の美意識を探るとともに、今日に続く茶の湯の原点を見直す機会となれば幸いです。
知識がないので初めて学芸員の方の話を聞きました。(10日)やはりよく判り楽しめました。(あとは12月8日を残すのみです。)
消息 椿の文 表千家六世覚々斎箱書、松平不昧極箱書付;「玉椿が到来したので一枝差し上げます。お手すきでしたら今夜夜伽のお茶をなさいませんか」という風流な手紙。
梅図自画賛 千宗旦筆;玉壷客座微成酔 羽扇兵前夐辟塵;一文字 紺地牡丹唐草文金紗 風帯 浅葱魚子 中回 納戸魚子 上下 浅葱太絓;(後期展示)
圜悟克勤墨跡 法語(重要文化財)(後期展示);一文字 松葉地小花唐草文上代金紗;徳川将軍家伝来。圜悟克勤の墨跡としては、もう一点「流れ圜悟」(東博)が知られる。
南楚師説墨跡 送別語(重要文化財)(後期展示);一文字、中廻 紺地鉄線唐草文金紗 上下 焦茶北絹;蒲生氏郷、松平不昧などが所持
大慧宗杲墨跡 尺牘(重要文化財)(前期展示)
利休好みの表装。一文字には金紗を用いるが中回、上下は質素。
砂張釣花入 銘 針屋舟;利休の弟子針屋宗春が所持、利休が簡素な鎖を添えた。松本舟(泉屋博古館)、淡路屋舟(野村美術館)とともに天下の三舟。
信楽共蓋水指 一合 桃山時代(16世紀)
唐物透籠花入 明時代(16世紀)
ここまでは初期の利休の道具として展示。
赤楽茶碗 銘 早船 楽長次郎作;長次郎七種のうち赤楽茶碗のなかでは現存する唯一のもの。(長次郎七種とは、表千家不審菴のHPによれば、黒茶碗の大黒(おおぐろ)・鉢開(はちひらき)・東陽坊(とうようぼう)と赤茶碗の早船(はやふね)・木守(きまもり)・検校(けんぎょう)・臨済(りんざい)。)早船は、茶会のために高麗から早船で取り寄せたと語ったことに由来するという。千利休から蒲生氏郷に伝来した添状もある。利休の性格が判り面白い。
茶杓 銘 落曇 千利休作 一本 桃山時代(16世紀);筒書 里村紹巴 天正12年 伝来 秀吉から徳雲軒;利休の茶杓の中では珍しく銘がある。経緯は筒書に記載されている。秀吉が怒って投げたものを徳雲軒がとりなして下賜され伝来したもの。
黒棗 記三作;記三は利休の時代の塗師。
東陽坊釜 辻与次郎作;
共筒茶杓 千利休作;前田家伝来 筒書 小堀遠州、箱書 前田利常;無節
茶杓 千利休作;中節
象牙茶杓 千利休作
と四本もの利休作の茶杓が展示されている。
ここまでは、利休の時代の茶道具。
菊桐蒔絵棗 利休在判(ケラ判)桃山時代(16世紀)
黒小棗 関宗長作 江戸時代(17世紀);宗旦の時代の塗師による作。
このほかにも
竹蓋置 利休在判
籐組釜敷 利休所持
張抜鐶 前田家伝来
など
(3日 前期、10日後期)
2007年10月2日から12月9日
畠山記念館
千宗旦(1578-1658)没後350年を記念し、利休と宗旦の茶の湯に焦点をあてた展覧会。
安土桃山時代の茶人、千利休(1522~91)は、織田信長、豊臣秀吉という時の権力者に仕えて茶の湯を大成しました。晩年秀吉の怒りを買い、自刃しましたが、利休の創意した茶は、その子少庵と道安に受け継がれ、孫の宗旦に至り定着をみました。とくに宗旦は、茶の湯興隆の礎を築いて「侘び宗旦」と呼ばれています。この度の展覧会では、彼らが残した筆跡や茶器と、所持した茶道具、好み物をご覧いただきます。利休と宗旦の美意識を探るとともに、今日に続く茶の湯の原点を見直す機会となれば幸いです。
知識がないので初めて学芸員の方の話を聞きました。(10日)やはりよく判り楽しめました。(あとは12月8日を残すのみです。)
利休好みの表装。一文字には金紗を用いるが中回、上下は質素。
ここまでは初期の利休の道具として展示。
と四本もの利休作の茶杓が展示されている。
ここまでは、利休の時代の茶道具。
このほかにも
など
(3日 前期、10日後期)