特別展 茶人のまなざし 森川如春庵の世界
2008年10月4日から11月30日(前期は11月3日まで、後期は11月5日から)
三井記念美術館
HPには書かれていないが、森川如春庵といって、思い出したのは、紫式部日記絵詞。(昔書いた拙ブログ。(記事1。鴨脚さんの補足コメントもあり。記事2:田中親美「平安朝美の蘇生に捧げた百年の生涯」))
紫式部日記絵詞の旧森川家本は断簡され、一、二、四段目は五島美術館に、三段目は益田鈍翁の手を経て東京国立博物館に、五段目は、森川家へとなった。たぶん展示されているだろうと早々に出かけた。そのうち、五段目、三段目が展示される。
紫式部日記絵詞断簡(森川家本 五段目)(展示期間 10/4から10/17まで)
紫式部日記絵詞断簡(旧森川家本 三段目)(展示期間 10/28から10/30まで)
五段目は、道長、紫式部、宰相の君との対話の場面。状態がよくすばらしい。表装されているが、掛け軸にしたときに、詞と絵の割合もいい。
三段目は田中親美「平安朝美の蘇生に捧げた百年の生涯」によれば「いまの皇太子(現在の天皇陛下)がご生誕のおりに、益田氏は宮様方をお迎えしてお茶会を催したが、そのとき森川本第三段、殿の上(倫子)が若君を抱いていざり出でさられたさまのところを掛け軸にしたてて席の床を飾った。現在の持ち主大倉亀氏も、本年の浩宮ご誕生の折には、床にこれをかけて3月26日にお祝いした」というエピソードもあるので、また見に行きたい。
このほかには、
本阿弥光悦作 重要文化財 黒楽茶碗 銘 「時雨」 (名古屋市博物館蔵)
本阿弥光悦作 赤楽茶碗 銘 「乙御前」(個人蔵)
佐竹本三十六歌仙切「齋宮女御」 鎌倉時代 13世紀 個人蔵(展示期間 10/14から10/13)
佐竹本三十六歌仙切「藤原敏行」 鎌倉時代 13世紀 個人蔵(展示期間 10/15から10/26)
『志野・黄瀬戸・織部』を編纂した森川氏にちなんで、志野、瀬戸、織部が多く展示されていた。
織部筋兜香合 「黄瀬戸宝珠香合」(根津美術館)、「志野万年青文一文字香合」ともに香合三名品の一ついうが、形と言い、色合い文様といい見とれてしまった。
森川氏、益田鈍翁などの茶碗などが多数展示されているのはご愛敬。二度通うならばぐるっとパスを利用しないと。
2008年10月4日から11月30日(前期は11月3日まで、後期は11月5日から)
三井記念美術館
HPには書かれていないが、森川如春庵といって、思い出したのは、紫式部日記絵詞。(昔書いた拙ブログ。(記事1。鴨脚さんの補足コメントもあり。記事2:田中親美「平安朝美の蘇生に捧げた百年の生涯」))
紫式部日記絵詞の旧森川家本は断簡され、一、二、四段目は五島美術館に、三段目は益田鈍翁の手を経て東京国立博物館に、五段目は、森川家へとなった。たぶん展示されているだろうと早々に出かけた。そのうち、五段目、三段目が展示される。
五段目は、道長、紫式部、宰相の君との対話の場面。状態がよくすばらしい。表装されているが、掛け軸にしたときに、詞と絵の割合もいい。
三段目は田中親美「平安朝美の蘇生に捧げた百年の生涯」によれば「いまの皇太子(現在の天皇陛下)がご生誕のおりに、益田氏は宮様方をお迎えしてお茶会を催したが、そのとき森川本第三段、殿の上(倫子)が若君を抱いていざり出でさられたさまのところを掛け軸にしたてて席の床を飾った。現在の持ち主大倉亀氏も、本年の浩宮ご誕生の折には、床にこれをかけて3月26日にお祝いした」というエピソードもあるので、また見に行きたい。
このほかには、
『志野・黄瀬戸・織部』を編纂した森川氏にちなんで、志野、瀬戸、織部が多く展示されていた。
森川氏、益田鈍翁などの茶碗などが多数展示されているのはご愛敬。二度通うならばぐるっとパスを利用しないと。