3.Flemish and Dutch Pating 17世紀
Sir Anthony van Dyck, Jan Brueghel the Elder, Jacob van Ruisdaelも並びますが、やはり、ルーベンス、レンブラント、フェルメールです。
ルーベンスは、最盛期の優品ばかりならんでいて、珍しく感動しました。この作品は、ペルセウスが''Oh, thou deservest not chains such as these but only the bonds that unite passionate lovers' (Ovid) とアンドロメダ姫を助け出す場面をルーベンスらしくダイナミックに美しい色彩で描く。

こちらは同時期に描かれたThe Hermitage, St. Petersburgにある同じ題材の作品。

1622年はルーブルにあるMarie de Medicisへの一連の作品を描いていた時期
The Landing of Marie de Medicis at Marseilles, 1623-25, Musee du Louvre, Paris


あとはルーベンス特有の上目遣いの女性や男性がならぶ。


使徒行伝12:6-7に基づく場面。明らかにカラヴァッジョの『聖マタイの召命』に影響を受けた作品。1615年にvan HonthorstはUtrechtからローマに旅した。そのとき、カラヴァッジョのスタイルばかりだった。


寓意のある絵です。若い男がピッチャーを手にとって、赤い金の刺繍の入ったドレスを着た、うら若き女性にワインをすすめています。ワインを飲む女性の表情はよくよみとれません。でも男性の表情にはなんとなく下心を感じます。何を言いたいのでしょうか?飲まれるな?ということでしょうか?N.Y.のメトロポリタン美術館のフェルメールも地球を足蹴にした女性を描いてAllegory of the Faithでしたが、寓意を読み取らないといけないのですね。
フェルメールの細部の表現、光の表現は冴え渡ります。テーブルクロスはコブランかという豪華な刺繍。ステンドグラス、ピッチャーやワイングラス、楽器、そしてよく見ると手前にある椅子の装飾にまで光は差し込みます。

