コラム(418): 韓国大統領、前よりはマシという程度
日本の各テレビメディアは、NHKを筆頭に、韓国という国を日本の国以上に大切で重要な国だと思っているようです。
5月10日のニュースでは各局とも第20代韓国大統領に就任した尹錫悦(ユン・ソンニョル)氏を取り上げ、「日韓関係が改善される」ことを期待する報道で満ち溢れていました。
日本国民にとっては外国の単なる政権交代ですが、日本メディアの中でそれなりの地位を占めてきた在日韓国人にとっては母国の出来事に異常に関心のある出来事だったからだと思います。
夜10時、11時代のニュース番組では、日本テレビを除く各局がトップニュースで、しかも時間を長めに割いて報道していました。
これに対し、5月9日のフィリピン大統領選でフェルディナンド・マルコス元上院議員が、父親の独裁色を隠したイメージ戦略が成功して当選し確実になったことなどはほとんど報道されていません。これからフィリピンは、中国重視の外交を進める公算が大きくなり、こちらの方が日本には不利益になる重大案件になると思われるのに、です。
フジテレビに至っては、バイデン大統領を持ち出して「アメリカとその同盟国は地域の違いを超えて一丸となって機動的に対処していかなければ安全と繁栄は守れない」と強調して、日韓関係の改善を急がせています。前々からフジテレビは韓国臭がすると思っていましたが、その傾向が一層強くなったように感じます。
これら一連の報道を見て私が政治家やメディアに言いたいことは、韓国との関係改善が悪いというのではなく、今日の日韓関係を悪化させた張本人が韓国であることを忘れて、韓国のご都合主義で日韓関係の改善を望んでいることを問題視すべきであるという点です。
日本と韓国が真の友好関係を築き上げるためには、まず、韓国が自国の世論をまとめるために日本を誹謗中傷することを止めさらに、、加害者日本と被害者韓国の図式を用いて賠償を要求し続ける卑しい精神性を捨て、これまでの経緯を真摯に謝罪してから日本との関係改善を願うことが本来的にやらなければならないことなのです。これは日本国民の八割がそう感じていることで、未来志向とかいう言辞を弄しても誰も納得しません。
要は、竹島問題、慰安婦問題、徴用工問題、福島などの農産品の輸入禁止、自衛隊機へのレーダー照射、日本からの半導体分野の輸出制限に対する猛烈な抗議、日本の世界遺産登録への妨害などなど韓国政府および韓国人が行ってきた数々の嫌がらせについてのけじめ、すなわち、明確な謝罪と首謀者の処分は絶対に必要ということを言いたいのです。
その上で、慰安婦問題日韓合意という国家間の合意さえもひっくり返した文政権の不始末をどう決着させるのか、国家間の約束までも守ることのできない国家と世界中から笑いものになっていることも理解することのできない韓国との評価をどうくつがえすのか、尹大統領は真剣に考え、これを正した上で、日韓関係の改善を図らねば、利権関係のある日韓議連とメディア関係者以外の日本国民は誰も納得しないのは明らかです。
なかでもに、慰安婦問題日韓合意の時の岸田外務大臣は今の総理大臣であることをお忘れなく。外務大臣として共同記者会見に臨み外交デビューを飾った記録を反故にされた記憶を持つ以上、いくら優しい岸田総理といえども、韓国の仕打ちには相当激しい怒りを抱いていることを理解すべきです。
一部には、韓国の大統領が「保守系に変わった」と喜んでいる向きもありますが、文政権の前のパククネ政権も保守系だといわれていましたが、それでも「(日本と韓国の)加害者と被害者という歴史的立場は、千年の歴史が流れても変わることがない」と公式式典で発言し、全力で反日活動に取り組んでいた事実を思い出せば、喜んでいいのかはわかりません。
したがって、尹大統領も前の文大統領より少しマシという程度の認識でいいのではないでしょうか。同時に祖国のことが忘れられないメディア人の言うことは聞き流すだけでいいと思います。
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